奈良マラソンの振り返り
その2.レースマネジメント(スタート~前半)
です。
今回のレースのポイントの一つはナイキ・アルファフライでした。
事前試走・ハーフマラソン(藤岡蚕マラソン)で試したように、むやみに脚を蹴らずに真下着地で回転数を上げることを意識します。下り坂から来る脚(大腿四頭筋)のダメージをアルファフライのクッション効果でいなして、脚を持たせる目論見がありました。
脚が攣ることもなく、レース後のダメージに鑑みるに(普通にジョグもでき、大仏や春日社見学、若草山に登ったりもでき、筋肉数もさほど無し)、およそ狙いどおりだったと感じるものの、本来の性能を引き出しているかというと疑問に思う面もあり・・・この辺りは少し時間をかけてまとめたいです。
今回は平均ピッチと歩幅の推移を時折触れたいと思います。
<スタート前>
前日は22:00就寝、5:45起床の予定
寝つきはまずまず、夜中に一度目が覚めて、小水を済ませてメラトニンを追加接種。
起床時はまずまずすっきりしているものの、何だか頭がボッーとする感じ
・宿泊したホテルからの眺め、会場行のバスに向かうランナーが見える
<コース前半のポイント>
・8~10km JR高架~奈良公園・春日社前の上り
・15~18.5km 中之庄町~天理大白川Gの上り
・下図のギザギザ状の線の通り、上り下りは断続的に
私のガーミンに記録された高低図より
<レース戦略と前半区間の動き>
今回は初心にかえり、想定レースラップを腕に巻いてレースに臨みました。
後半に力を残すため、前半は多少の遅れは許容としました。
中間点想定1:24:00に対して、実績1:24:07。
スタートロス7秒を加味すると想定タイム通りでした。
関西では、コロナ禍からの久々の大規模大会ということで、皆やはり何か嬉しそうです。
奈良マラソンの運営は洗練されており、競技場のブロック毎での予備整列から、スタート地点への整列に分かれ、その間に着衣の回収があります。この仕組みは中々良いと思いました。
スタート時に横で整列していたのが、多田選手が着用していた三日月マークのユニフォーム、関西学院大学の陸上部の学生でした。
Aブロックでもさほど前方では無かったので「こんなに後ろで良いのですか」と声を掛けたら、「今日はゆっくり走るかな大丈夫です」と答えていましたが、いざレースでは、結構前の方で走っていました。
スタートロスは7秒。
下りですが、焦らず、ゆったりを心掛けます。
前述のとおり、大宮通りの華やかな応援についテンションが上がります。
2-3kmあたりで、白い「激沈Tシャツ」の方の近くを走りますが、ペースの合う集団がなく、リラックスをこころがけて淡々と走ります。
折返しの手前、4kmあたりから、少し前方にちょっとした集団があるのに気づきますが、焦らず「まぁそのうち追いつくだろう」とゆったり心がけます。
6kmあたりで、集団に合流します。
集団内には、女性招待の大井千鶴選手(※NARA-Xアスリーツ)がいて、6-7人で走っていました。
※NARA-Xアスリーツは、"『クラブ型実業団』女子マラソンチーム"を掲げており、選手の勤務する事業所はバラバラで、水曜日と土(日)曜日のみ集合練習を行うクラブチーム方式を採用している実業団チームであり、所属選手は「フルタイム勤務」を基本としているとのこと(出典:以下HP)
大井選手の本命レースは年明けの名古屋ウィメンズとのことで、ぜひ応援したいと思います!
そのうち、女子選手がもう一人加わります。
二人とも有名な選手で、とても人気があり、沿道・コースからしきりに名前で声援がかかります。
結果的に、前半のこの集団・タイムゾーンで走っていたランナーのうち、後半私より圧倒的にペースアップしたのがこの女子選手二人であり、その強さ・ペースメイクが印象的でした(50歳近いオッサンが、娘のような年齢の20代女子と同じ集団で走るのも何ですが、これもいわば市民マラソンならでは)。
さて、
近鉄奈良駅から奈良公園へ上る坂は、ダメージを最小限に抑えるべく、力を極力使わないように歩幅をやや狭め、回転数を気持ち上げます。
多少息があがったものの、ダメージを抑えつつ坂をクリアして10km通過
ここからはやや下り基調で、南に向かう直線道路に入ります。
この区間は集団が少しばらけました。
私も下りの勢いでペースが上がったと感じた際は、途中から無理に前走者に付かずペースを落ち着かせるようにしました。
(ピッチ193-194、歩幅131-134、心拍数144近辺あたりがスイートポイントだったかと)
時折脚に余裕も持たせて、リラックスすることを意識します。
区間後半は、若干上り、徐々に天理に向かう前半の難所が近づいているのが感じられます。
南下してきたコースを左折して、丘陵側に向かいます。
しばらくすると徐々に傾斜がつきはじめて、いよいよコース第二の難所に入ります。
意図的に歩幅を狭めて、回転数を上げて、脚に来る一歩一歩のダメージを減らします。
とはいえ、試走時とは異なり、この速度・強度で登るとさすがに脚にきます。
坂の終盤では息も上がり、「結構脚を使ったかな」とやや不安を抱えて頂上を迎え、天理大学の敷地内の下りに入ります。
ほどなく、中間点を迎え、おおよそ想定通りのタイムであることを確認します。
前半は、"出だしを冷静に抑える"、"後半に備えて温存する"といった事前に設定した決め事はおよそ守れました。
途中から程良いペースの集団にも乗れて、集団の力を得て走れましたが、やはりアップダウンとレースペースの強度で脚を結構使っており、「後半大丈夫かな」という不安を残して前半を終えます。
難所が続く、後半に続きます。
(参考)ペース・心拍数推移、ラップ推移
・ペース・心拍数推移:心拍数は胸ベルトで計測。
・ラップ推移
***(英語学習の一環で簡単な英作文をするようにしています。違和感などがあれば、ご指摘いただけると助かります)***
As for the race, I would have liked to have finished a bit stronger than I did. I thought my training reflected better fitness than my result, but that is all a part of racing the marathon.
You never know what will go on the race week.
I definitely gave it all I had and have no regrets.
Actually, it was a bit tough to walk around the ancient temples and shrines in Nara Area with my family, but I tried to adjust the best I could.
It's difficult to say what kind of an effect this had on the result, but it wasn't positive.
I believe races like this help build character and mental toughness and will be very helpful in my future marathon endeavors.