今回は、保険見直しでどれだけ保険料を削減できたか、さらに、解約返戻金がもらえたか強調する記事について、皆さんに注意してもらいたいことを書きます。
ハッキリ言えば、まっとうに保険見直しを行っているFPや何も知らないお客様にとっては迷惑だと思っています。
なぜ迷惑かと言うと、その見直しに根拠がないからです。迷惑と言う以上に万一の時に遺される家族が困るかもしれません。
保険見直しが必要なのは、ライフプランに重大な変化があった場合です。具体的には子供が大学を卒業したり、退職した時などです。
でも、保険見直しでどれだけ保険料を削減できたか、また解約返戻金がどれだけもらえたか強調する記事で共通しているのは、ライフプランについて何も触れていないことです。
万一の場合の必要な保障額が把握できるライフプランを作って検討しなければ保障額をどれだけ削減して良いのか判断できるはずがないのです。
削減どころか、現在加入の保険が少なくて万一のためや相続のための保障が不足している場合だってあるのです。
それなのに、「これで最低〇万円以上の保険料の削減できる!」とか、「保険にムダなお金を使わずに資産を増やしましょう!」などと、お客様を誘うような記事が堂々とまかり通っているのです。
なぜそのようなことをやるのか、その意図は?
新しい金融商品(投資信託や貯蓄性の保険)へお金を振替えしてもらうためです。記事をよく見ればそのことに気がつかれると思います。
お客様のためと言いながら、自分のメリットのために保険見直しを利用しているのです。
さらに、ファイナンシャルプランナー(FP)と名乗っているので私は余計に腹を立てています。FPとして倫理観が欠如しているからです。
賢明な皆さん、そのような記事には惑わされないように注意していただきたいと思います。
栃木・宇都宮の
FP・保険コンサルタント
五十嵐良太郎