【再投稿】終身医療保険の七大疾病入院日数無制限の特約は必要か?不要か? | FPで保険屋のオッサンのブログ

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最近、終身医療保険に七大疾病入院日数が無制限になる特約を付けられる商品が増えてきました。

 

ガン・糖尿病・心疾患・高血圧疾患・脳血管疾患・肝疾患・腎疾患の七大疾病で治療を目的として入院した時に、保険会社が保障する入院日数が無制限になる特約です。

 

他で保険の見直しをされている34歳の女性からこの特約が付いた医療保険について問い合わせがありました。

 

検討しているのは、M社の女性向けの終身医療保険❶と❷。保険料はほぼ同じでした。保険料の予算は月額3000円までと考えているようです。

 

❶主契約:終身医療保険60日型

七大疾病入院日数無制限特約、

他に女性特約や先進医療特約など

終身払いで月額で約2770円

 

❷主契約:終身医療保険120日型

女性特約や先進医療特約など

終身払いで月額で約2780円

 

 

最近は平均の入院日数(全傷病の平均)は短くなっています。

 

平成8年・・・40.8日

平成14年・・37.0日

平成20年・・35.6日

平成26日・・31.9日

(出典:厚生労働省平成26年患者調査)

 

だから、❶は一般の病気やケガは1入院60日の短期の保障があれば十分であり、120日型より主契約の保険料を安くする事ができるので合理的だと説明されたそうです。

 

そして、七大疾病の時は保障する入院日数が無制限になるので、平均入院日数が89.5日の脳血管疾患など入院期間が長い疾患にも対応できるし安心感が得られるとしています。

 

では、❶の方が良いのかと言うと、そうとも言えないと思っています。

 

❶の保険に加入して七大疾病以外の傷病で40日入院して退院したが、180日以内に同じ傷病で40日再入院した場合で説明します。

 

保険会社は40日+40日=80日を1入院とみなすので、1入院60日型で再入院したら、(60日一最初の入院日数40日)=20日分の入院給付金しか出ないのです。

 

再入院の可能性を考えたら、❷は1入院が120日もありますので十分対応ができます。また、現在のほとんどの傷病の入院日数をカバーできます。

 

個人的な見解ですが、医療保険は1入院120日型を選択した方が良いと思っています。

 

上記の保険で60日型と120日型の主契約の保険料を比べると差額は月額245円でした。245円で2倍の入院日数を保障してもらえるのならお得だと思います。

 

それでも、七大疾病で入院期間が長くなるのが心配なら、七大疾病入院日数無制限特約をさらに付ければ良いと思います。合計の保険料は3000円を若干超えますが。

 

 

栃木・宇都宮の

FP・保険コンサルタント

五十嵐良太郎