訪れた土地での、「その土地ならではの!!」というものは、如何に簡単に色々な物を取り寄せられるようになった時代でも存在すると思う…シカゴ
で出会ったこのピザを、そうしたものの一つに数えたい…
「“スタッフドピザ”というとんでもないヴォリュームのものがあって…」とシカゴ
を初めて訪ねる前に知り、運良くそれに巡り合い、「なるほど…」と楽しみ、2回目にシカゴ
を訪ねた際も同じ店を訪ねて楽しんだ…格別に美味いのか否かは余り問題ではなく、「とにかくも記憶に残り、他所では滅多に出会えない…」ということに私は価値を見出すのである…
ピザというものは、イタリアに起源―「ピザのような食べ物」ということであれば、色々と複雑だろうが、“Pizza”というのはイタリア語だ…―を持つもので、生地にソースや具が乗っているアレだ…が、このスタッフドピザは、生地をフライパン風の鍋に敷き、そこにソースと具とチーズをごってりと入れて焼くものらしい…店では切れ目を入れてくれるのだが、その切れ目から千切ってみると、何か「ショートケーキ?」という外見になるのだ…
その「ショートケーキ?」を齧ると、たっぷりと溶けたチーズが入っていて、トマトソースと、具の刻んだソーセージや小海老の味がするのである…
米国でも“シカゴ名物”と認知されているらしい…サンフランシスコで、シカゴ
の野球チームのポスターを店内に飾った妙な店を見掛けたが、どうもこのスタッフドピザを売る店だったようだ…その程度の認知度である。
私がシカゴ
でこれを初めて食べた際、近くに居た男性2名の1人が何やら携帯電話で話していた…聞き耳を立てる訳ではないが、話しは聞こえる…
「俺達はシカゴ
の有名なピザ屋に居るんだ…これから食べるんだよ!!あの有名なやつさ…もう直ぐ出て来るんだ…また後で…」というようなことを言っていた…
私の注文の前に、その男性2名の注文が出て来た…私が頼んだ一番小さな1枚よりも一つ大きなサイズだった…よく食べそうな、大柄な男性2名だったが、ピザを残してしまった…間もなくウェイターが箱と袋を持って現れ、お勘定を済ませて残したピザはお持ち帰りとなった…
ビールを飲みながらそんな様子を見ていると、私のピザも出て来た…6等分に切れ目を入れてもらった…ガツガツと食べたが、4切れでギヴアップとなった…私も残りを持ち帰りである…
初めてがそういう状態だったので、2回目は“完食”を目指したが、同じ状態だった…
“完食”すれば良いというものではないが、またシカゴ
を訪ねて挑戦したいと、時々思い出すメニューである…
* ご参考までに…
Giordano's
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