今回の悪党はまたまた新顔 本虫 (ロディー・マクドウォール)
“本の虫” と言われる読書好き、本に囲まれて暮らす敵であります
革のスーツと帽子、帽子には本を読むためのフレキシブル・ライトが付いており
読書家らしく度の強いメガネを掛けてます
ロディー・マクドウォール演ずる本虫の声はかの山田康雄氏
ルパン三世やイーストウッドで有名ですね
昭和50年代になると富山敬氏がフィックスとなりますが
それまで、40年代中盤辺りからロディー・マクドウォールもアテてます
両氏共早くに鬼籍に入られており残念です
今回の話はやや込み入ってます
新しい橋の開通式のTV中継に映り込んだ本虫をディックが発見
直後、式に出席しに来ていた長官が撃たれ橋から転落死と言う衝撃の展開
しかし警察署に駆け付けたバットマン&ロビンの目の前に怒り心頭の長官が現れます
長官は式に参加出来ず駐禁を切られて憤慨中
その駐禁を切った担当は偽の警官と言うのが発覚
死んだと思われた長官も偽物で、雇われた高飛び込みの選手の芝居だろうと
そんな手の込んだ事をするのは本虫だという結論
そこへバットマンカーが危険だという警告音が
本虫の手下が爆弾を仕込んだ本を投げ込んだのでした
危うい所で処理をし本は空中で爆発、落ちてきた表紙には 「他が為に鐘は鳴る」 の題
バットマンはこの小説の主人公が橋を爆破するのを思い出し本虫の後を追い橋へ
今回の本虫、神経質なキャラのようで、ヒステリックに手下に当たり散らしてます
手下の名前が 「字引」 「漫画」 と、本に関するのがご愛嬌
橋のたもとに到着したバットマン&ロビン、幻灯機で壁に大きく映し出された橋の写真発見
幻灯機の位置を確認するためロープで壁を登って行きます
と、ここで窓から顔を出す人物が…その人は何とジェリー・ルイス
ディーン・マーチンとのコンビで一世を風靡した人気の喜劇俳優ですね
壁を登って来たバットマン達に驚いて声をかけ、すぐに引っこんじゃいますけどw
これ以降、意外な有名人が窓から顔を出すというサプライズが恒例化することに
因みにジェリー・ルイスの吹き替えと言えばナゾラーの近石真介氏なんですが
ここでは当時の人気漫才師 「晴乃チック・タック」 の高松しげお氏がアテてます
以前書きましたが、やはり人気の 「ナンセンストリオ」 も手下役で登場するなど
コメディードラマやアニメなどの吹き替えにお笑い芸人を起用するのが多かった時代なんですね
話が逸れました…前半の途中ではありますが話の続きは次回に