(前回の 旅はいいですな~。ニューヨーク編 その2 を読んでない方はこちら からどうぞ。)
謝りながら歩く私・・・。一方、生徒さんは「大丈夫よ、大丈夫だからね」とやさしい言葉を私にかけて私をなぐさめてくれました。でも、わざわざ日本から予約して楽しみにしていたオペラ。勿論チケットだって安くはないし、私のドジのせいで見れなかったらどうしよう!!!
そうして15分ほど歩いてメトロポリタンオペラに到着しました。入り口を見ると、おしゃれした人たちがどんどん中に入っていきます。みんな、にこやかでとっても幸せそう・・・なんて、人間ウォッチングしている場合じゃないんだ!あ~もう、ど~しよ~~!!
私はこわばった顔で、入り口にいたおじちゃん、いえ、初老の男性職員に声をかけました。
「E・E・Excuse me.」
「Yes, ma'am.」
「I・I・I forgot・We forgot my・ our tickets・・・」
口から出た英語はあまりにも滅茶苦茶でした。
(こんな英語で通じるわけない)そう思った時、「日本の方ですか?」日本語が返ってきたのです。それもやさしい笑顔と共に!
もう、びっくりとうれしさでRickがチケットを持っていること、日本から旅行で来ている事、オペラを楽しみにしていたことをべらべらと(勿論日本語で)しゃべり続けました。
そうしたら、このやさしいおじちゃん、いえ、初老の男性職員はチケットを持たない私たちを中に入れてくれたのです。
結局、私たちは開演ぎりぎりに席に座る事ができ、オペラを堪能しました(でも実はほっとしたのと時差ぼけで、途中から船こいでました、それも大船こいでました。
はずかしい
)海外でいろいろな事をやらかしている私ですが、このエピソードは絶対に忘れる事ができません。
おじちゃん、男性職員が日本語で話しかけてくれたのは勿論ですが、チケットを買った証拠が何もない私たちを信用してくれたことを本当に感謝しています。
いつかまた、メトロポリタンオペラでこの男性職員に会いたいなぁ。