いえのレコードを聴きなおす -6ページ目

いえのレコードを聴きなおす

音楽やオーディオなどです。ステージ4の癌になりました。

SECRET AFFAIRの当時の3枚のアルバムのなかでは一番評価が低いかもしれない1980年セカンドですが、個人的には良く作り込まれた最高傑作ではないかとずっと思っています。このアルバムを評価しない人が感じるのは、ここで彼らが示した方向性に対する戸惑い、ただその一点なのではないでしょうか。それを超えてしまえば、今作はとても素晴らしい出来だと認めざるを得ない、そんなアルバムだと思うのです。。

 

狭い意味でのモッドリバイバルは79年にある映画の影響で始まったパンク後の流行りであって、だからその前からそういう音楽性を追求していたJAMは一緒にされたくない、はい、わかりました、レコード会社の戦略的なことでその後に売り出されたJOLTも除外しましょう、はい、そうですね、ただ、彼らの音楽はとても素晴らしいので、それはそれで別枠で評価するので、良しとします。まあ、その辺はみんな知ってるので、流すとして、では、79年のムーヴメントで一番重要なバンドは何かと言ったら、その前のパンク的な価値観との決別度の一番高いあたりで言ってSECRET AFFAIRじゃないかな、と、そう決めつけると異論もあるかもしれませんが、実際はそんなところ。パンク由来の音楽性をちゃんと継承しているところで言うなら、CHORDSを聴くべきでしょう。彼らを超えるものは見当たらないと思います。79年組のモッドリバイバルもそんな風に分かれている。

 

SECRET AFFAIRについては、1979年ファースト、GLORY BOYSが名盤ではないと思う人はSECRET AFFAIRを聴かないと思うので、次はセカンドとサードの評価。

 

セカンドは大幅にキーボードを導入して、それは例えばSMALL HOURSのようにソウルフルなオルガン的なものではなく、冒頭からギュイーンって感じのシンセなんですね。プログレ的という人もいるけど、実際CAMELみたいな音楽が始まる空気だし、メル・コリンズばりにサックスのソロなんか入って、え?CAMELじゃね、って、それが受け入れられない気持ちはわかります。そういう戸惑いですね。

 

でも、ベースの繊細な楽器のコントロールを伴った歌わせ方とか、ドラムの高い演奏技術とか、Ian Pageの抑制されたヴォーカルなど、このアルバムの前半部分での高い音楽性は否定できないし、なんなら中盤以降はよりストレートなサウンドになってますので、このアルバムがいやだって思った人って、最初のところでダメだったんでしょう。ちゃんと聴いたら、やや粗雑で単調なハイテンションのみしかないサードから感じるモッドリバイバルの終焉の乾いた悲しさよりも、パンク的価値観から解放されているからこそできた、このアルバムの作り上げられた音楽性は、彼らの最高傑作と私が思っている気持ちは、わかってもらえるかもしれませんけど、さて、どうなんでしょう。

 

ダメだと思った人は、もう一度聴き直して再評価して欲しいと思っています。