横浜市の古民家再生現場/柱の入れ換え終了しました! | 曳家岡本のブログ

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東日本大地震以降、ご招聘いただきましたら全国で曳家・家の傾き(沈下修正工事)、家起こしなどをさせていただいている曳家職人・岡本直也の現場と時々(笑)子どもの悩みを書いているブログです。

柱36本と横架材の入れ換えも、ほぼ終わりました。

大工チームのフル出勤は、今日で一旦終わりです。

この後は据えつけまでの3カ月の間は、必要に応じて、かつお大工が来てくれます。

 

新しい柱は5寸柱を使用していますので、横架材へのホゾは70ミリは入れる。と決めて、柱を「ハ」の字に開いて、下げて、斜めに入れることで横幅を確保して押し込んでは、また、柱を入れて、「ハ」の字を締め込み直す。そしてレベルを採りなおす。

の繰り返しを、みっちりさせていただきました。

勉強になります。

 

ようやく、レールを敷き始めました。

手前のコンクリートを打ってある部分を基準に「道」を組んだので、やはりやりなおし。

それでも、土台は無くて、柱勝ちに据えつけられる部分は「道」の天端からの余裕が1cm程度しかできないことが判明。

全体を後4cm程度揚げることでクリアすることにしました。

 

この、嵩上げをするにあたって、総ての組んだ「道」にした枕木から揚げます。

こうしておくことで、「道」は締め固められて、曳家する際に、沈下が少なくなります。

 

自分は器用な職人ではありませんので、こうした途中変更が、ままあります。

働いてくれている仲間が増えると、余分な手間を掛けさせることが、なかなか心苦しいものです。

それでも、理解してもらいながら、より家を傷めないための遠回りの手を緩めません。

先週末、お施主さんが、私たち職人のために現場でBBQをしてくださいました。

最後はyokoちゃんと花火。

ドイツでは、自宅の庭でさえも年末を省いて、花火は禁止だそうで、yokoちゃん。花火初体験!でした。

 

こいつにロケット花火の存在は教えてはいけない。と学びました(笑)

 

いつか大きくなったyokoちゃんが。「この家を直した時に、どこかの方言を話す職人さんたちがたくさん来てくれてたな。」と想い出してくれると幸せです。