古民家を直したいからと相談したら「新築にした方が安いですよ」と言われた! | 曳家岡本のブログ

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東日本大地震以降、ご招聘いただきましたら全国で曳家・家の傾き(沈下修正工事)、家起こしなどをさせていただいている曳家職人・岡本直也の現場と時々(笑)子どもの悩みを書いているブログです。

※画面中央のホゾの細工に注目!!
 
ようやく朝晩は涼しくなってきました。
しかーし。現場の方は、まだまだ熱い男!土佐の大工!かつお親方の容赦無い要求に引っ張られて、またまた自分たち曳家岡本は階段を登らせて頂いてます。
 
こうした屋根を残したままの軸組補正工事、いわゆる家起こしは、難易度が高く、一般的には全解体して再築を提案する工務店の方が多くなります。
さらに極論すれば、いやぁー、新築にした方が安くあがりますよ!と新築を薦めることもあるでしょう。
工務店にとっては、日ごろ行わないこうした工事より手慣れた新築を薦めたいのは心情としては理解できます。

家を直したいから相談したのに、解体して新築を薦めたのでは本末転倒です。

 
 
来年度から施工される中古住宅の販売の際のホームインスペクションの義務化はたいへん良いことだと思います。
しかし、有資格者を急ぎ増やしている感はぬぐえませんし、
建築士の中で一体?何パーセントの方が、今我々が手掛けているような技術があって、それが幾らくらいで施工可能なのか?知っているのかなあ?と思います。
いや、こう書くとホームインスペクターは相談員では無くて、現況を調査報告するまでだから。と言われてしまうかも知れませんが、どうなん
だろう?アドバイスはしないとしても直せる技術や相場を知った上で調査報告するのと、知らない方が書くのでは違ってしまうように思うのは、自分だけなのかな?
 
実はある建築士さんに、岡本さんたちのやっていることは「これから我々が取り組んで行かないといけない新しい分野」と言って頂きました。いやー一周回って、再ブームが来た感じです(笑)
 
そんなわけからだと思うのですが、最近は現場見学に来て下さる建築関係者が多いです。
 
ずっーと施工写真と金額をアーカイブして下さっている補償コンサルタント会社のI所長さんとこは、若手にバトンタッチしつつあります。
 
I所長にお逢い出来ないのは、寂しいですが、そうそう!こうしてみんなで次世代につなげてゆかないといけないですよね。
I所長とは茶飲み友だちということにしておきます(笑)
 
他にも千葉県建築士会の方や、木の家ネットからは、岡山から和田さんが来て下さいました。
 
今回のお仕事をご紹介下さった小田原の和田組さんに依ると、曳家岡本の信頼性は、工事中の様子を公開していることだそうです。
 
これは指摘して頂くまで意識したことありませんでした。
いやただ、だらだらとブログを書いていただけなんですー。
 
まっそんなわけで、曳家岡本ではお施主さんのご許可を頂けている場合は、いつでも見学OK牧場ですから、興味のある方はメール下さいませ。
 
少しでも曳家技術を知って頂きまして、新しい需要が生まれまして、衰退しつつある曳家の技術が次世代に残りますよう願います。                             
PS 
 Facebookでの、岡本直也個人のアカウントでは、書いてましたが。ウルトラ可愛いい次女が入院していたんですが、その際の父親としては、当然の態度に感動してくれて再び次女と仲良しになりました。
 
今では、パパが横浜で仕事してる間に、餃子食べに行こう!と言ってくれています。うう感涙!これは横浜在住で、カリスマ仲人さんでありながらライターをされている鎌田れいさんに美味しいお店を教えてもらわないといかんなあ。などとニヤけておりますよー(笑
)鎌田さんのブログは「仲人はミタ」で検索してください。