高知県高知市一宮での沈下修正+土台の引き締め工事・・
↑が・・、こんな感じです。
こんな感じ。
ちなみに、右側の廊下の隙間は経年劣化でビニールが剥げていたんで、それが引き締めの際に巻き込まれるので、切り取ったものです。
隙間が残っているのではありません。
解決方法は単純に床下に貫通させたターンバックル代わりの全ネジボルトを2本増やしました。
さて・・ほとんどの方は、ここまでやってるんだから・・残り1ミリも見事に、くっつければ良いではないか?と思われると思います。
でもねーーー。
この残り1ミリを、くっつけるために「後50万円追加費用がかかる」と言われたら、あなたはどうしますか?
自分が施主なら・・我慢します。
まあ、大金持ちなら考えるかも知れませんが・・
※
ところで、リアルタイムで書くと特定される怖れがあるため書けなかったことを一つ書いておきます。
意匠系の建築士さんが、現場の図面や資料を持参してくださって、ご相談に来てくださったことがあります。
「岡本さんのご意見のよると、もし傾いている建物があれば、それを直してから、耐震改修するべきだ。と言いますが・・実は今、自分が手掛けている現場の建築士さんは、「傾いた家を無理にいじると却って傷むので、このまま固めて耐震改修します。と工事を進めてますが・・大丈夫なんでしょうか?」
大丈夫です!地震が来なければ(苦笑)
何度も書いていますが・・
傾いた建物は、傾いた側に荷重が集まっています。
自分のセミナー「曳家塾」では、曳家としてアンカーボルトを切り離した家がどの程度、傾くと、高い側が、ぷかぷか浮き始めるか?の恐怖を迫真の語り口でお伝えしています。
傾いている家は、アンカーボルト等に押さえこまれて持ちこたえています。それは築浅10年以内で基礎の配筋等が充分なものであれば、
自分の経験からすると1000分の40くらいであっても倒れないで残っています。
もっともそんな状態では、相当、身体に悪いです。
そこまでゆかなくても一般的に傾きを感じ始める1000分の5以上(1mに対して5ミリ以上の傾斜が出来ている状態)でも、家はアンカーボルトの締め付けが無かったら、倒れ易くなっています。
世の中には、こうした自分の不得意なジャンル(沈下修正工事)に対して無知なまま拒絶して自分の「想像」で「真面目な」耐震改修をしている建築士さんが、ままおります。
一生懸命やれば良い家が建つわけではありません。
勉強をして、一生懸命ですよね(笑)
自分はただの曳家職人ですけど・・お預かりしたお家を少しでも良くしたいと考えています。
コストとのバランスも含めて・・
どうぞ「曳家岡本」のHPもご高覧くださいませ。