35ミリ寝ていた柱を起こしました! | 曳家岡本のブログ

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東日本大地震以降、ご招聘いただきましたら全国で曳家・家の傾き(沈下修正工事)、家起こしなどをさせていただいている曳家職人・岡本直也の現場と時々(笑)子どもの悩みを書いているブログです。

今日も!日曜日ですが・・曳家岡本・木工部部長、かつお親方のスケジュールに合わせて仕事してました。

とうとう今日、家起こしを実際にしました!

曳家岡本と云えば、しつこい枕木組みですが・・今回はしつこい鉄骨の組み直しです。

 

まず丸桁(がぎょう)は、こんな風に押す細工をしてみました。

床下に「反力」を獲るために組みまくった鉄骨から、うまくつないで伸ばしてきた先端に、ジャッキ台を作って押しました。

ジャッキが倒れないようにボルトで留めを作ってみたり。桁側にも、きれいに当るように、丸くカットをしてもらいました。

 

そして・・家の内部も!!

 

小屋裏の造りの関係でなかなか起きてくれない部分には、曳家の必殺技「かやし(突き掛け)」で、鴨居を動きやすくするために、またまた枕木を組みました。

右側に見える廊下側には、丸桁と柱の間に、真横に「押しジャッキ」を掛けるために、小さな枕木組みです。

とにかく、一部の柱がややコンディションの良く無い古材を使っていましたので、それらを折らないように配慮しつつ、出来る限り多くの点からワイヤーを獲ります。

そして強く締めては、弛めて~を5回ほど繰り返して、「家を揺すりながら」目標の建てりに近づけてゆきます。

起きたところから、再び戻らないよう仮筋交いを入れてゆきます。

 

今日も(笑)

補償積算会社のI所長が資料撮影に来てくれてました。

「自分らも軸組補正という項目で積算をしてきたけど、実際の現場を見るのは初めてですよ。」

 

いやいやいや・・自分にとっても屋根も外壁も取り省かないままの、家起こしは初挑戦でした。

上手くできたと思いますが・・いや~~今日は時間の過ぎるのが早かったです。

 

お手伝いいただきました、地元の大工さん、金盛さん、濱田さん、いつもの伊勢さん本当にありがとうぜよ!

みんなあに手伝うてもろうてまっことえい仕事になったき(笑)