曳家の相場価格について | 曳家岡本のブログ

曳家岡本のブログ

東日本大地震以降、ご招聘いただきましたら全国で曳家・家の傾き(沈下修正工事)、家起こしなどをさせていただいている曳家職人・岡本直也の現場と時々(笑)子どもの悩みを書いているブログです。

 

 

うちのblogに永遠のベストセラーがあります(笑)。

 

既に3年前に書いたものにも関わらず、常に毎晩、50から200アクセスあります。

「曳家をするなんて新築くらいかかるんじゃないか?と云うご意見について」

http://ameblo.jp/iehiki-okamoto/entry-11896897876.html

と云うものなんですが・・

 

あまりにアクセスが多いので、ここで、もう少し書き足します。

 

まず、問い合わせで一番、多いのは、「曳家したいんだけど・・1坪いくらくらい?」と云う言葉です。

 

これは、「服買いたいんだけど、1枚いくらくらい?」と尋ねられているのと同じです。

服と一口に云っても、コートもあれば、ぺらぺらのTシャツもあります。Tシャツでも6oz以上のヘビーウェイトのしっかりしたボディのものもあります。

 

曳家の価格も同じです。曳家したい建物が、木造なのか?鉄骨なのか?RCなのか?で違います。

木造の場合は、伝統構法石場建てか?土台のある在来木軸構法なのか?

 

その土台は3寸5分以上あるのか?そして、土台に使われている木材は、ヒノキなのか?杉なのか?

それとも、ツガなのか?などなど。もちろん硬い木であるだけ、持ち揚げ易いわけですが。

 

そして次に、作業スペースが充分にあるのか?狭い作業がやりづらい環境で施工するのか?

 

ユニットバスなのか?タイル貼りの従来型のお風呂なのか?

ユニットバスは一旦、解体するのか?そのまま曳家するのか?

 

お施主さんが住みながら施工するのか?引っ越しをするのか?

 

もちろん曳家する距離、方向転換、角度変更などでも費用は変わってゆきます。

ちなみに、時々「50cmだけ動かしたいけど、その場合は安くできますか?」と云う問い合わせがありますが。

タクシーや電車と違って動くことを前提として建てられているものではありませんから、

「動かせるようにする」(車輪の上に乗せる)までで工事費の7割くらいだと思いますので、

距離が短いから極端に安くなる。というのはありえません。

 

それと、曳家岡本の場合は角度変更に関しては、同業他社より割安になります。

これは、何本もの小さなレールを使って曳家をしてますので、床下でのレールの敷き直しが大きなレールを使っていらっしゃる業者さんより容易に出来るからです。

 

料理人でも、ソース使いが上手い方、焼き加減が上手い方、それぞれに特長があるように、曳家にも特長があります。

 

曳家岡本はどういうのが得意なの?と尋ねられたら(笑)

それはお施主さんや工務店さんに判断してもらいたいですが(苦笑)

とりあえず言えるのは「真面目で丁寧な工事をします」そして「話しやすい職人たち」です。

少しくらい技術が劣っても、「岡本さん、人が良いからね。」と頼んでもらえる親方でありたいです(笑)

弱気ですみません(笑)

 

ps

そんなわけで「曳家岡本」のHPも見てくださいね(笑)