家族みんなの家にするには? | 酒井設計ブログ

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酒井利美
建築設計、確認申請、検査
民泊セカンドハウス

● 家族みんなの家にするには?

家づくりは、こだわりを持って取り組むのと、
こだわりのない家では、こだわりのある家の方が
断然いい家になるようです。

家族の意志が反映された、幸せな家にするには、
家族とのコミュニケーションが欠かせません。

とくに、「間取り」を話し合うのは、
家づくりにおいて最も重要なことの一つです。

「間取りがなかなか決まらない」という
ご相談をいただくことがありますが、
家づくりで最も大切な要素である「間取り」が
家族で話し合ってもなかなかまとまらないとしたら、
まだ家を建てる時期ではないのかもしれません。

家族みんなの意見が反映された幸せな家を建てるには、
ベストなタイミングかどうかをみることも必要です。

家族と話し合っても「間取り」さえも決まらないうちは、
家づくりを先へ進めるタイミングではないかもしれないと
覚えておくと良いでしょう。

家づくりには、キッチンや浴室など、
これから決めることが山のようにたくさんあるので
「ある程度、間取りがまとまって来た」
「家族みんなの意見が反映されている」
という状態になるまでは、何度も何度も家族で話し合いを
重ねることが必要になります。

家族みんなの家づくりの意見が出そろって、
「間取り」もある程度、要望を満たした状態になり、
「方向性」が見え来るまでは、
じっくりと時間をかけることも必要です。

ここであせってはいけません。

先へ進まずに、じっくりと時間をとって、
話をすることです。

1度や2度の話し合いでは、
いい「間取り」、こだわりの「間取り」は出来ません。

幸せな家づくりにするには、
この計画段階の話の進め方が大切です。

かりに、第1案が出来たとしても、
ある程度時間をおいてから、間取りや家全体のイメージが、
家族みんなでしっくり来るかどうか見て欲しいと思います。

たとえば、建築家がすばらしい斬新なアイディアを用いた
図面を作成してプレゼンテーションされたとしても、
それは一つの提案でしかないということです。

まだ、「家族みんなの家」にはなっていません。

すばらしい設計であっても、
家族のスタイルにあっていなければ、
まだ未完成です。

家族みんなで「しっくりくるよね…」というレベルまで落とし込まないと、
いい間取り、いい家にはなりません。

「間取り」は、家づくりのベースとなるものなので
手を抜くことはできないところです。

また、ハウスメーカーのような
「基本プラン」や「間取り集」といった
ある衣程度決まっている中で考えるような家づくりは、
こだわりの家づくりには向かないタイプの家になります。

そして、注意しなければならないのは、
「完全自由設計」という謳い文句の
ハウスメーカーや工務店でさえも、
ある決まった仕様があるために、
実際には自由設計でない場合があることです。

「この間取り集から選んでください」となってしまうと、
家族みんなの意見が集約された家づくりにはなりにくいので、
依頼先を選ぶのも考えてからお願いしたいものです。

こだわりの家づくりは、基本的に時間がかかります。

家族みんなの家にするには、
短期間で完成することはありません。

こだわりの家を目指すなら、
「型」にはまることなく自由な発想で
家をつくっていきたいものです。

こだわりの家づくりをするためにも、
設計者とのコミュニケーションも大切な要素になることでしょう。

こだわりの家づくりには、専門家である設計者と、
何でも話せる関係で取り組めるかどうかです。

「こだわりの家づくり」とは、家族みんなのこだわりポイントを
みんなで分かち合うことからはじまります。

家族みんなが「納得できるポイントが盛り込まれているかどうか?」を
選択基準とすると良いでしょう。


■幸せな家づくりワーク

あなたは家族みんなと、どのような家づくりにしたいですか?



思いついたことを全て書き出してみましょう。

酒井利美