間取り2 | 酒井設計ブログ

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酒井利美
建築設計、確認申請、検査
民泊セカンドハウス

● 間取り2

前回の家づくり講座は、
「縮尺」に焦点をしぼって考えましたが、
いかがだったでしょうか?

前回の家づくり講座はこちらです。

間取りは、図面を見る力がないと、
使いやすいのかどうかも考えることができません。

失敗しない家づくりにするためには、
最低限の図面を見る目を
養っておく必要があります。


家づくりを始めてから、何度か打ち合わせを重ねて、
ようやく図面の見方が分かって来るものですが、
それよりは、あらかじめ図面を見れるようにしておくと
より要望通りの家になることでしょう。

これから間取りの見方や使いやすい間取りについて、
ご紹介したいと思います。

図面を作成するには、まず敷地情報がないとつくれません。

間取りだけで家づくりを検討してしまうと
情報量が少ないために失敗してしまう場合があるので、
敷地を実際によくみておかなければなりません。

敷地の周辺はどうなっているのか?

高低差はあるのか?

風通しはどうか?

日当たりはどうか?

など、敷地だけ考えても、
さまざまな要素が出て来ます。

また、何もない更地に建築するのか?

現在建物が建っているところを解体して建物を建てるのか?

という点でも考え方が異なります。

現在建物がある場合には「解体」してからでないと
敷地をどのように使うのか?

という具体的にイメージすることも難しくなります。

解体費用も余分にかかってしまので、
更地になったところをイメージしながら
間取りを考えることが求められます。

これから土地を見つけられる方は、
敷地利用まで考慮して敷地選びをすると良いでしょう。

敷地選びで大切なポイントは、
「実際にその場所で生活しているイメージが持てるかどうか?」
です。

建物が建っているイメージまでは出来ないとしても、
どのような生活をしているか?

ということをイメージしてみて、
しっくり来るかどうかを感じてみると良いでしょう。

敷地の利便性や価格も大事なことですが、
その敷地で生活しているイメージがつくか?

について、今一度考えてみてみてください。


■ 敷地の形状、勾配、道路位置はどうか?

敷地の形状は、敷地を選ぶ際に大きなポイントとなります。

敷地が四角などの整形の土地であれば、
問題なく家づくりを進めることが出来ますが、
中には三角形や台形といった敷地も存在します。

敷地の有効利用を考えると無駄なスペースとなってしまう三角や台形よりは、
角が少ない四角の敷地が理想です。

四角ではなく、変形になっている敷地だと、
設計の段階から考慮してつくらなければなりません。

できるだけ整形となっている土地を選びたいものです。

そして、敷地に勾配があるかどうかも
敷地を選ぶ際にも考慮すべきポイントの一つになります。

前面道路に対して勾配がついているとか、
奥にいくにしたがって上がっていたり、
下がっていたりすると敷地利用も変わります。

また、隣の敷地との関係性も考えなければなりませんし、
敷地に接している道路も欠かせないポイントになります。

敷地に接している道路が北側にあるのか?

南側にあるのか?

それとも、2つの道路に接しているのか?

によっても敷地の活用方法が変わります。


ここで幸せな家づくりのワークです。


■幸せな家づくりワーク

あなたは、家族みんなでどのようなところで生活をしたいですか?

思いついたことを書き出してみましょう。

酒井利美