おはようございます。茨城のひのきです。
冬が来たって感じです。
外に出ると寒さが身にししみますが、家の中では無縁です。
高気密高断熱住宅の真価が現れる季節になりました。
本日は我が家の乾燥状況
たまに質問されるのですが、
『高気密高断熱住宅って、すごく乾燥するんですよね?』
高気密高断熱住宅は外気が寒くても、比較的簡単に室温を維持できるので、相対湿度が低下しやすい
実は我が家、
現状まだそこまで乾燥してるというほどではありません。
今ブログを書いている深夜帯の我が家の温湿度。
1ch リビング
2ch 2Fホール
3ch 寝室
4ch 基礎
5ch 外気
まだ絶対湿度で11g/㎥前後、湿度50%前後です。
湿度環境の目標として、
絶対湿度8.4g/㎥(7g/kg)以上、相対湿度60%以下は、
エコハウス超入門で松尾先生が理想的な冬の湿度環境として挙げています。
我が家は何とかその湿度環境を維持できています。
我が家がその湿度環境を維持するのにどんな加湿器を使っているかというと
実は加湿器はまだ使ってません!
じゃぁ、どうやって湿度環境を維持してるのかが今日の本題。
『高気密高断熱住宅 乾燥する?乾燥しない? 我が家の乾燥しにくくするコツ』
になります。
結論から言ってしまいますが、、
高気密高断熱住宅にかかわらず、何もしないと冬は乾燥する。
でも高気密であるなら乾燥しにくくする方法はあります。
まず今回は、なぜ冬に空気が乾燥するか、そもそも空気の乾燥って何?ってところから軽く説明しておきます。
※そんなん知ってるわ!って勉強家の方は本記事は飛ばしてOKです。
お題① 空気の乾燥って何?
空気の乾燥とは、2つの理由があります。
①空気に含まれる水、そのものの量が減る。(絶対湿度の低下)
②空気が最大に含むことができる水の割合に対し、現状の含まれる水が少ない(相対湿度の低下)
空気に含まれる水の量は絶対湿度といって、g/㎥やg/kgで表されます。
空気が最大に含むことができる水の量に対し、今、含まれている水の量の割合を示すのが相対湿度といって、%で表されます。
簡単に言うと、
コップに入っている水の量が、絶対湿度。
コップの容量に対して、入っている水の割合が相対湿度。
となります。
ちょっと難しいのはコップのサイズが、空気の温度によって変わるってことです。
温度が高くなるとコップは大きくなって、
温度が低くなるとコップは小さくなります。
空気の乾燥とは
コップに入っている水の量が少ない
コップのサイズに対して入っている水の量が小さい
もしくはその両方
となります。
それに対して、理想的な温度環境とは、
コップの中に適切な水の量をいれ、空気を温めてコップのサイズを変えて、適切な割合で水が入っている状態にすること
が重要になります。
それが最初にお話しした、冬の理想的な湿度環境の
絶対湿度8.4g/㎥(7g/kg)以上、相対湿度60%以下
となります。
これでもわかりにくいと思いますので、
ざっくり、
室温20~24℃ですと相対湿度45~60%が目標
と覚えてもらっても良いかと。
なぜその湿度環境が良いかは、松尾先生のエコハウス超入門をお読みください。
簡単に相対湿度と絶対湿度を測ってくれる温湿度計も紹介しておきます。
お題② なぜ冬は乾燥するの
次に冬に乾燥する理由ですが、
冬に乾燥する理由は、
外の気温(空気の温度)が低いから、外の空気のコップが小さいからです。
小さいコップだから、そもそも入れることができる水の量が少ない。
これが絶対湿度の低下による乾燥です。
これに加えて、先ほど説明した通り、
コップの大きさは温度によって変わります。
外の空気(寒い):小さいコップ
家の空気(暖かい):大きいコップ
外の空気の小さいコップの中の水を、家の中の大きいコップの中に入れれば、
大きいコップの中の水の割合は小さいコップに対して少なくなりますよね。
空気はコップの中の水の割合が少ないほど、周りから水を奪っていきます。
これが相対湿度の低下による乾燥です。
冬はこの2つの乾燥が起きやすいため、私たちは乾燥を感じるのです。
具体的な冬の例として
温度5℃ 湿度60%の外の空気の含む水の量は大体4g/㎥、外の空気の最大に含める水の量は大体7g/㎥
→7mlのコップに4ml入ってる状態
ではこの空気が温度24℃の家の中に入ってくると、
24℃の空気の最大に含める水の量は大体22g/㎥、水の量は変わらないので、
→22mlのコップに4ml入ってる状態になり、相対湿度は大体18%くらいになります。
高気密高断熱住宅は、外の温度が低くても、家の中の温度が高く維持できるので、
そうでない家に比べて相対的に乾燥を感じやすくなります。
高気密高断熱住宅が冬に乾燥するといわれるのは、これが理由です。
ここまで理解していただければ、
次回説明する乾燥しにくくするコツも理屈がわかると思います。
長くなったので次回に。
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