おはようございます。茨城のひのきです。
乾太くん、最近はやりですよね。
乾燥が1時間くらいで終わるって、ガスの力はすごいですね。
ひのき家は田舎過ぎてプロパンガスしかないので、ランニングコストが高すぎて導入できないんですけどね
最近ちょっと気になって乾太くんを調べていたんですが、気になることが一つ。
なんと乾太くん、
給気を室内から取ってるっぽい
てっきり、FF式暖房機のように給気も排気も室外からと思ってました。
ということは、、、、
乾太くんを動作させることで換気量が増えちゃうんじゃない?
換気量が増えるってことは、冬の湿度管理は不利になる?
という疑問が沸いてきたので計算してみました
まず乾太くんの排気量が知りたいですが、取扱説明書には全然データが載ってない。。。
と思ったら施工者用の器具仕様書に載ってました。
その排気量は。。。。。
3.7~4.2±0.3㎥/min!!
おお、、結構大きい。。。
これ大体延床面積60坪くらいの家の換気量に相当します。
延床面積30坪の家なら乾太くん稼働時の換気量は通常の3倍になる計算ですね。
まさに赤い彗星ですね!
やばい、乾太くんユーザーを敵に回しそうな記事になる予感。。。
嫌な予感がしてきましたが、とりあえず計算してみます。
計算するのは乾太くん稼働前後の室内の湿度変化
<設定条件>
・延床面積30坪、天井高2.4m
・換気量0.5回/h
・乾太くん稼働前の室内の絶対湿度 8.4g/㎥
・室外の絶対湿度 3g/㎥
・全熱交換換気がある場合の湿度交換率 50%
・加湿器の加湿量 6畳用 350ml/h 8畳用 480ml/h
・漏気は無視
<計算条件>
・加湿器は常時稼働
・計算開始から乾太くんを1時間稼働、その後停止
上記の条件での絶対湿度変化を計算します
その結果が以下
目標湿度が、絶対湿度8.4g/㎥の線になります。
上のグラフが全熱交換換気扇が有る場合、
下のグラフが全熱交換換気扇が無い場合
加湿器を稼働させてる前提なのですが、結構絶対湿度が下がりますね。
それぞれ青い線の条件が、冬の湿度を絶対湿度8.4g/㎥に程度に維持できる条件なのですが、乾太くん稼働終了直後はかなり絶対湿度が落ちますね。
室温20度だとすると全熱交換有りで湿度49%から38%に変化、無しだと33%まで落ちる感じです。
1時間の稼働ですが思ったより変化しました。
問題はそこから8.4g/㎥の目標湿度まで戻す時間ですね。
青い線の条件だと、
全熱交換有りの条件で、約6時間
全熱交換無しの条件で、約3.5時間かかる感じです。
結構影響を引きづりますね。
青い線の条件は目標湿度を維持するための加湿量に対するマージンが少ないので一度下がった湿度を戻すのに時間がかかるみたいです。
赤い線の条件は、青い線の条件から加湿器の出力を1段階上げた場合。
室内の絶対湿度が目標湿度に戻るのにかかる時間が1/3くらいになってます。
これくらいなら良い気がします。
というわけで、
高気密高断熱住宅において、乾太くんを導入する場合は
加湿器の出力を先日の記事の適正出力より1段階上げることを推奨します。
まぁ、これくらいの影響で収まってよかった。。。
計算しながら気になったのですが、
そもそも、60坪の住宅相当の排気量って、第3種換気はいいですけど、第1種換気の場合は給気が圧倒的に不足しますね。。。
第1種換気の方は乾太くんの近くに差圧式か開閉式の換気口があってもいいかな。
そうすると、乾太くんの周りで空気がショートカットするようになるのでもう少し影響は小さくなりそうです。
まぁ無くてもレンジフード以下ではあるので、大丈夫かとはおもいますが。
検討中の方の参考になれば幸いです。
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