おはようございます。茨城のひのきです。
前回に続いて、冬の乾燥対策の話。
今回は具体的な我が家の対策の話です。
高気密高断熱住宅にお住まいの方なら実践も可能と思います。
前回の記事で説明した通り、
外の小さいコップの空気が持つ水の量だけでは、大きいコップの家の中には少ないのです。
だから乾燥対策は、家の中に追加で水を入れてあげることになります。
一般的な、水の追加の仕方は加湿器ですね。
でも、高気密高断熱住宅にお住まいの方には、
住まい方で実はある程度、加湿器を使わずとも湿度環境を維持できる方法があるのです。
今回はひのき家で実践している乾燥対策を紹介します
ひのき家実践 乾燥にしくくするコツ その①
冬の洗濯は部屋干し一択!
よく言われるやつからスタートです
洗濯物が乾く際に出る水分で家の中を加湿します。
これを外に干したい願望をぐっと抑えて、部屋干ししましょう。
ちょっとしたコツとして、洗濯物はできれば排気口から離れた場所に干してください。
換気の給気口と排気口があると思いますが、給気口から排気口への向かうルートの給気口側よりに洗濯物を干すと換気の空気の流れに乗って家の中に水分が広がります。逆にあまり排気口寄りに干してしまうと、せっかくの水分が家の外に出て行ってしまうので、もったいないです。
特に3種換気をはじめとした全熱交換換気ではない換気方式の方には有用かと思います。
ひのき家実践 乾燥にしくくするコツ その②
浴室換気扇は動かすな!
知ってる人は知ってるコツですね。
浴室についている水滴も貴重な水分です。
浴室換気扇を動かすと、この貴重な水分を外に放出することになります。もったいない!
とはいえそのままにすることはカビが生えてしまうので、我が家では、
浴室の乾燥は浴室の入り口にサーキュレータをおいて、
浴室に向かって送風、タイマー設定して乾いたころに自動で止めてます。
これには浴室に水分を利用する以上に理由があります。、
浴室換気扇で空気を排気すると、
当然、代わりに外の乾燥した空気が家の中に入ってきてしまいます。
つまり家の換気量が増えてしまうんです。
換気量が増えればそれだけ、室内と室外の空気が入れ替わってしまうので乾燥が進んでしまいます。
なのでなるべく浴室の換気扇は回さない方が湿度の維持はしやすいです。
ただ1点、この方法には注意があって、24時間換気の換気計画の必要な排気経路として浴室換気扇を含んでいる場合はおすすめできません。
換気不足による二酸化炭素濃度の上昇や建材の化学物質の滞留、結露を起こしやすくなったりと弊害が予想されます。
ハウスメーカーや工務店から浴室換気扇は止めないでくださいと言われている場合は、おそらく浴室換気扇が24時間換気の換気計画に含まれていると思います。
ひのき家実践 乾燥にしくくするコツ その③
奥義、換気量絞り!
ある意味おきて破りの方法です。
昨今の新築住宅は、1時間で家の中の空気の50%が入れ替わるような換気計画が義務付けられています。
その換気量を落としてしまう荒業です
我が家では1時間で30%空気が入れ替わるくらいまで、換気量を落としています。
風量調整できる換気扇を設置している場合に限られますが、家の中の水分を逃がさないようにするには有効な方法です。ですが自己責任です。
なぜ30%なのかは、非住宅の居室が換気量が30%なのと、パッシブハウスの計算でも1時間で30%というのがよく使われているそうなのでそれを参考にしています。
おそらくひのき家が湿度維持ができているのは、この効果と全熱交換換気扇の効果が大きいと思っています。
この方法は、換気量を絞ることで、二酸化炭素濃度の上昇や建材の化学物質の滞留を起こしやすくなります。ひのき家は二酸化炭素濃度測定器を購入して、現在の換気量で問題がないことを確認しています。
ひのき家で使っている測定器を紹介しておきます
ほかにも温度湿度気圧も測定できます
本当は、パーティクルカウンターとVOC測定器も欲しいのですが、どなたか安くていいもの知りませんか?
ただこれらの方法、気密がある程度高くないと意味が無くなります。
気密が高くない家ですと、室内の空気が隙間から漏れ出て、代わりに外気が侵入してきてしまうので、上記の工夫くらいの微妙な水分で加湿しても意味がなくなってしまうのです。
その場合は、素直に加湿器を使用するのがいいですね。
どうでしょう?昨今の方はとても勉強されているので知っている方も多かったかもしれません。
少しでも参考になれば幸いです。
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