こんばんは、茨城のひのきです。
建築状況は、昨日、基礎立ち上がりの打設が終わったところです。
次回、まとめて記事にします。
打設前に現場を確認に来た社長と雑談で、なにやらこのブログを一部PHJ関係者の方もご覧になられているそうで。
プロの方に見られていると思うと、何とも恥ずかしい限りですね。
何か間違ったこと言ってそうなら、コメントで指摘していただけると助かります
今日は浴室の換気扇のこと。
発端は、社長がPHPPというパッシブハウス認定にも使われる温熱計算ソフトの研修に行った際に、パッシブハウスにお住まいの方から、以下のことを熱く語られたそうです。
「パッシブハウスはお風呂に換気扇はいらない。
冬は加湿とその温度を回収し、室温と湯船の温度が同じに
なるまで放置。夏も換気扇も回すと外からの湿度が増え、
換気扇のある方が結露部分が増えてしまう。
換気扇ないほうがカビもほとんど生えないよ。
パッシブハウスはお風呂に換気扇がないほうが快適。」
まぁ我が家もパッシブハウスと同じかは置いておいて、近いレベルだとは思うので、同じことになるんですかね。
我が家は浴室に換気扇(暖房機能なし)を設置して、隣の脱衣所部分に浴室換気扇用の給気口を設ける予定です。図にすると下みたいな感じですね。
基本、家のメイン換気は、別の第1種全熱交換換気扇なので、浴室の換気扇を回すとメイン換気扇の換気のバランスが崩れるので浴室換気扇専用の吸気口を持たせるような計画になっています。
で、ここから本題。
上記で熱く語られていることは真実なのか、ちょっと計算してみました。
現状の賃貸は浴室の24時間換気で浴室を乾燥させるのに、ざっくり1回3時間ほどかかってるようなので、乾燥時間を3時間とします。
例のごとく、つくば市の過去の気象データから夜から明け方の夏季の気温と湿度は、だいたい28℃80%くらい。この時の外気中に含まれる水分(水蒸気量)は、21.8g/m3
我が家に設置される浴室換気扇の風量は85m3/h
ダクトや換気フードの損失があるので、ざっくり効率80%とすると、
浴室換気扇によって換気される風量は68m3/h
浴室換気扇を使って浴室を乾燥させるのに必要な3時間の中で、浴室換気扇によって、外気から家の中に持ち込まれる水分は、
21.8 g/m3 × 68m3 × 3時間 = 4447g
だいたい4.5リットルもの水分が家の中に取り込まれることになります。
思ったより多いです。
使用後の浴室の壁面や浴槽に4.5リットルの水分が付着してるとはちょっと思えないですね。
浴室を乾燥させるために、浴室についた水分以上の水分を外気から取り込むのは、なんだか本末転倒な気がしてきました。
(※加筆 この取り込んだ水蒸気の大半は家の中に拡散せず、すぐ浴室の換気扇から出ていくと思われるので、ちょっと誇大表現ですかね)
そもそも湿度80%なんて高湿度の空気で乾燥させるのも難しい気がします。
(※加筆 逆に20%の水蒸気を取り込めるってことなので、風量次第ですが乾燥効果はありますね。)
この辺が、そのパッシブハウスにお住まいの方の感想の原因なのでしょうね。
あれ?じゃぁなんで浴室換気扇なんてついてんだ?
第3種換気で浴室から排気しているのであれば、そもそも家の換気として必要なものなので問題ありません。換気のついでに乾燥できます。
でも、今回のようにメイン換気として別に第1種熱交換換気扇がある場合は・・・・。
うーん、やっぱり浴室換気扇いらない気がしてきました
浴室の入り口近くにサーキュレータでも置いた方が、よっぽど乾くんじゃなかろうか。
お風呂に換気扇の常識が崩れてきますね。
すでに高気密高断熱で第1種熱交換換気を導入したお家で暮らしている方がいたら、浴室換気扇を設置しているか、どう使ってるか教えてくださーい
パッシブクラスかつ熱交換換気のok-pl氏はマストでお願いしまーす
PHJ関係者の方もご覧になっていたら、設計しているお宅ではどうしているか教えてください