遅くなりましたが、あけましておめでとうございます🎍
今年もよろしくお願い致します。
令和4年、2022年最初の投稿ですが、一つの節を迎えるとき、反省と目標を区切る時でもあります。
そんな中で、私の心の中に置いていることを今日は紹介します。
私が信頼し、仲良くさせて頂いているし、尊敬する4つ年上の獣医師の先生からの教えです。
タイトルにもありますが、痛み止めの薬の時に私にくれた心残る話です。
リンが腰を痛めてしまった時に先生に診てもらい、しばらく安静だねって話の時です。
「先生、痛み止めの薬とかって頂けますか?」と先生に私が伝えました。
先生は一瞬考えて、私にこんな話をしてくれました。
「田中先生、辛そうだから痛め止めほしいですよね。もし僕が何も犬の体のことを考えない人間だったら、すぐに出してあげるんだけど、一つだけ今後の仕事にもきっと役に立つかもしれないから話すね。
痛み止めで楽にしてあげることはできなくはないけど、なぜ痛みが起こると思う?
それは体が自分の痛めたところを守るためにブレーキをかけるために痛みを発しているわけだから、ここでむやみに痛みを取ってしまって、その体のメッセージを薬で黙れと止めてしまったらどうなる?
リンちゃんの痛めた部分はもっと炎症がひどくなって、逆に壊してしまうことをお手伝いすることになる。
それは僕が獣医師として薬を扱えるからこそ、便利だし、必須でもあるけどちゃんと体のメッセージを理解してあげて、それで使ってもいいかなぁと承諾を得てからいつも出してるんだよね。
なんか、オカルトチックな話みたいでごめんね。こうした仲だから僕の信念も知ってもらいたくて。何か説教じみた事偉そうに言ってごめんね」
私は、この話はボーっとしているときも時々思い出す。
これで益々私は先生のことをリスペクトした。
体のメッセージ・・・私の仕事でも重要なのに、それを薬で黙らせようとした自分、意味も理解できていなかったことの未熟さに気付かせてもらった大切な話です。
こうして書けるくらい鮮明に記憶しているんです。
無意味なこと、ものはなくてすべて意味があり、必要なこと。
それは病気に限らず、犬の行動メッセージに対しても同じで、ただそのことが不都合だから薬で黙らせてしまったら真実を聞けなくなり、人間は楽かもしれないけど、でもそれって一番ひどい仕打ちだと考えるようになった。
だから、いつも犬が咬んでしまう、吠えてしまう、クルクル回る、自分の体を傷つける、みんなダメでも病気でもなく、伝えている大切な声であることを心に置いていて、頑張ってそのメッセージ読み解くからちょっと耐えてねと心で伝えて、ほとんどはやはりその行動の声から原因と解決策が出て、伝わるとありがとうと体も心も労わってあげられて、飼い主さんもわからなくて不安いっぱいだけど、ちょっと頑張ってもらって理解することを習得してもらえるようにしていき、通じ合えた時、根本解決になってその後、再発することはほとんどなくなった。
今でもそうですが、私は心の声をしっかりと聞けるトレーナー、カウンセラーでありたいとこの先生の言葉からずっと心に大事にしているし、先生もまた犬たちや猫の体のメッセージと対話して命救ったり、病気を治し癒したりしているなぁと考えながら仕事をします。
いつかこんな素敵な言葉が心から語れる人間になれるように修行積みたいと思います。
私に大切なことを教えてくださった大切なメッセージです。
皆さんも、是非愛犬をお利口とか都合いい子ばかりを求めるまえに、犬たちの心身の声を聴いてみようと思ってみてください。