みなさんは犬を迎える時に何を迎えていますか?
答えは「犬」ですというのは当たり前の答えだと思います。
これだけでしょうか?実はもっと大切ことを迎えていることを忘れている方が増えてきていることを感じています。
それは「責任」と「命」と「生きる時間」です。
犬は人間ではなくどうぶつである以上、人間とは異なる常識や思考でいます。
どの犬も攻撃をして相手を殺傷する力を持っている、他者をも危険に巻き込む「危険性」も迎えていることにもなるのです。
こうした意識があれば、犬の大小に関わらず真剣に犬育てをして「甘やかす」「可愛がる」といった無責任なことはしないのです。
甘くみていたら、自分達も怪我したり、生活ができなくなる可能性もあり、殺傷を受けるのです。そうした意識から「問題」が生じて、「犬をなおす」依頼をする方がいますが、犬ではなく、「私たち」という意識の方は少ないと思います。
だってそんなことになるとは・・それは誰でもそう思います。
しかし、逆を言えば、人に言われないと気付かないのではなく、自分自身でそうした意識を持とうとする行動や実行ができることが大切だと思うのです。
その犬が将来、自分たちもそうですが、周囲の人に危害を加える危険をそのまま可愛いからやらせておくことも、放置することもこれからは通用しなくなる時代になってくると思います。「犬だから仕方ない・・・」これは通用しません。
“犬だから他人を咬んで怪我をさせていいという理由は通らない”のです。
咬む犬で他者を咬む犬の飼い主さんの多くは、その出来事の重さを自覚していない人が増えています。だから、可愛そうだ、ついつい・・結局、しっかりと厳しくその子を危険な行動をとらせない抑制に取り組まないことが、「本当の問題」であり、「解決すべき問題」です。「犬ではなく、人間の問題」であり、それは「迎えた責任」があるからです。
彼等を咬む犬のままにするか?そうした行動を必死になって、止めさせる真剣さをもって取り組むことで、他者への危害も、自分の危害も止めることはできるのです。
咬むことは病気ではないし、皆さんを襲うのも基本は病気ではなく管理責任を行ったことから怠った過失です。だから咬む犬に「薬」ではいけないのです。
「薬」じゃなく、人の「意識」をまずは真剣に考え直さないといけません。
自分の意識と実践をしていき、その後にどうしてもという部分になり必要と判断されてから初めて「薬」は「補助療法」として取り入れるのも、「医師責任」です。
犬を迎えるという責任の重さ、大変さ、苦痛は、それが責任を負うということです。
力ないから無理・・・ではなく、その力を制動できるようにしないといけないのです。
そして、改善の実践をする「責任」があるのです。
これが「命の重さ」です。「命」を迎えるという命の重さが責任なんです。
その命を大切に思いやることが、そうさせないための「様々な育みの実践」です。
それを「愛情」と呼びます。
幼い時はライオンでも、虎でも可愛いです。
しかし、成熟してきたらライオンやトラは可愛いではなく、人を食い殺します。
犬も基本は同じです。可愛いぬいぐるみや癒しを与える玩具でもなく、自分達の可愛がりたい玩具でもありません。立派な犬という生命です。
その認識が薄れてきているからこそ、可愛いとか、甘やかすとか、真剣さや必死さがなくなってきて、「だって・・」という方が増えてきていることで、犬も周囲の人間の危険度も高めているのです。
本当に愛犬のことが大切だったら、なめて考えたり、甘く考えたりしません。
今ではなく、将来を見据えて今どうするべきか?未来を問題にならないために今があるのです。安全にそして安心して育った犬は、他者への攻撃は基本しません。
もちろん、飼い主さんへの攻撃(咬む、襲う)をしません。
そんな強い生命にブレーキを育てずに、可愛い、嫌なことをさせないなど、相手の思い通りにしてかわいそうじゃないようにしていることが「かわいそう」を創っているのです。
「思い通りにならなくなった時のことを考えてください。」
いつも要求に応えていた犬はどうなるか想像できますよね?
思い通りにならない時の苦痛があるから、暴れる、襲う、攻撃するのです。これで思い通りになることを得るためにです。そうした苦しみと行動を教え育てて創ったのも育てる自分になります。怖くなったら逃げる・・甘い人がとる行動です。
優しいではなく、甘い人は無責任で、自分の責任逃れで逃げます。自分が背負いたくないから他人に責任転嫁をします。これは愛していない事実なのです。
こうなると人間も不幸です。「も」ではなく「が」が正しい表現かもしれません。
犬のためというよりも、自分達が危険に遭わない、他者を危険に巻き込まないために、家庭で共同生活を構築する方法を学び、スキルを養うのは犬より飼い主さんです。
それができれば、すべてハッピーになるので。お互いの「生きる時間」を大切に構築していくのがしつけ・トレーニングです。笑顔が増える社会の一員が増えますように。
