信頼関係・・皆さんにとってはすごく重要なことだと思います。
なので「信頼関係が構築されていない・・・」となるとショックを受ける方が多いと思います。
それもそれだけ飼い主さんにとっての期待度が高い要素だからこそ、ショックが起こります。
逆に私は信頼は中々築けるものではないし、時間をかけて、そして自分が犬という動物に信頼してもらうためにはかなりの努力と積み重ねをしないといけないと思っているので、得られないことにショックというよりも「課題」として、「目標」をどうするか?を大切にします。インスタントな信頼関係なら私は信頼じゃないと思うし、簡単じゃないからやりがいを感じます。
信頼って人間同士でも中々難しいですが、異種である相手から信頼されるって私は奇跡くらいすごいことで、簡単ではないから頼りにしてもらえる努力や常に対話をしながら深めていけることにやりがいを感じます。
簡単にできるようなものなら、それはとても薄いものになってしまうので、「信頼されない=ダメ」ではなく、だから自分ももっと成長して・・という感じに意識を向けられることが思いやりや愛の実践に繋がっていきます。
そうじゃないと人間は弱く、勝手がいい生きものですから、信頼がすぐにできると思うと犬に甘えて努力を忘れてしまうので、私はあえて簡単に思わないようにしています。
人間もそうですが、知らない人に声をかけられたら子どもが対応するのではなく、親が対応するように、犬もまったく同じようにしていくだけだと思います。
犬は人間に守ってくれることを期待していないので、特にそうしたアプロ―チがなければ自分で自分の身を守ろうという行動に進むのは自然な流れです。
家庭犬は、ここにまさかの人間が保護してくれるという奇跡を起こして、そうした警戒や脅威を軽減してあげることが彼等への安心につながり、自分達の安全安心にも繋がるので、子どもにやらないことは犬にも同様にさせないようにすればいいだけです。
あんなに強い生きものが人間を頼るって、そうそうありえないですね。
頼るより自分の方が間違いないので。
頼って危害に遭うよりも自己責任で自己防衛した方が間違いないのです。
信じ頼ってもらえるために、私たちはトータルサポート力を示し、実践していくことで種を越えた信頼というものができますし、だからこそ、価値や感動が得られます。
簡単に思う方が多いですが、異なる種同士が信頼という関係を築くという奇跡的なことは有り難いと感じられたら、きっと素晴らしい絆ができると思います。
もし、皆さんが逆のような条件を考えて想像してみましょう。
ゴリラに連れ去られました。そのゴリラの家族はゾロゾロと近づいてきます。
人間が可愛くて、いっぱい愛してあげようと頑張って皆が寄ってきます。
しかし、彼等に人間語で伝えてもまったく繋がらず、むしろ逆な行為ばかりを受けます。
自分の隠れる場所もなく、好きにしていいとオープンなエリアにいさせられますが、寝ようとすると、突然タックルをしてくる、突いてくる、抱きしめてくるなどされたらどうでしょうか?私はきっと常に怯え、殺されるのではという脅威を感じて、信頼よりもまずはどうしたらいいのか?安全か?その部分が保証されるまでは距離と時間と安全基地が欲いです。こうして相手の立場と同じような視点で想像する力が優しさになります。
信頼関係の呪縛で自分自身を縛り付けるより、もっと楽しみ、犬にもプレッシャーより楽しさを積み重ねていくので、一緒に作業するのが楽しい・・一緒に活動して楽しさの共感を積み重ねていくって考えた方がいいと思います。
それが信頼を築く一番の道だと思います。
堅苦しい信頼関係ではなく、頼もしい信頼のがいいので、犬に色々とどうしたらいいか?を教えてあげることを楽しく実行する、楽しく教えられるように自分が覚えて余裕もって楽しめるように練習するが大切だと思います。
簡単ではない価値ある信頼を築く道のりを楽しめるように努力してあげられることの喜びを感じられることが愛のある信頼を築くことだと思います。求めず、築くを大切に、簡単に考えて凹むことがないように、皆さんも自分の心を大切にすることで、犬を大切にできると思います。
信頼関係が築けていません・・ですよね!って言えたらいいんです。
ダメではないんです。
逆に出来てたら超偶然ですが、偶然は幻なので。
だから向き合いましょうね。楽しては無理ですからね。
自分の足で歩んで登った先に頂上というゴールがありますから。
