遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
もっと早く今年第一投稿を目指しましたが、オフ日を迎えたら、疲れがどっと出て体調崩して遅くなってしまいました。
昨年の終わりに書きましたが、今年は「共利共生」を目指して、私は多くの方に「犬の生きる力を育てる」実践をサポートしたいと思い、教導に努めてまいりますので、共によろしくお願い致します。
私たちを取り巻くこの便利すぎる社会。
ボタン一つで何も工夫したり、勉強しなくても、望み通りの結果が簡単に得られる環境に生きる私たちは、そのプラスの反対にマイナスをみれば、ボタン一つで努力も工夫も考えも勉強しないでも望み通りの結果が得られない苦痛が大きくなっているのです。
ストレス社会という言葉に逃げ込んでいますが、このストレス社会とは、外的から与えられる苦痛ではなく、一人一人の心の中で適応力が弱っていることで起きている「ストレス」なのです。
私は、こうした便利な社会に急速に変化していく中で、犬たちまでもがその影響に引き込まれていき、本来備わっている強い心を弱くされてしまい、「生き苦しく」させられてしまう結果を迎えているのが、今の犬の「ストレス社会」の核だと思います
命を育み、生きる力を育むことは、便利は存在しない。
だからこそ、犬を守るためにもこれから人と犬の仲立ちとなって、「相互の生きる」をサポートする共生サポートの専門家が必要になります。
犬を守るということは結果、「人」を守ることにも繋がっていくのです。
利他という考えもありますが、私は「自利利他」がやはり共生の基本だと思っています。
利他の為に自分を犠牲にしても、結果、自分が犠牲になったら相手も犠牲になるのです。
それは共生ではありませんし、生きているけど「片利共生」です。
自分も利があり、相手にも利がある自利利他の理解の実践が「共利共生」であり、共に生きる、活きる、「生活」が成り立ちます。
ただご飯たべさせて生きるだけでなく、心がイキイキとできる活きるがあってこその「共同生活」です。
家庭犬育成の専門家は、この「生活」を築く専門家でもないといけません。
学問も大切ですが、こうした生きるという知恵こそがないと生きると活きるができるようにサポートしたり、ガイド(導く)のが、訓練をするプロではなく、生活を築くプロの仕事です。
私は訓練にはそんなに関心はなく、家庭犬の場合は訓練よりも生活構築が一番大切なので、環境改善や環境整備が重要になります。
そうした生活が構築できた先にトレーニング(訓練)が活かせると思うので、活かせるまでの基礎を支えるのが家庭犬共生の専門家としての使命であり、役割だと思います。
日本の犬に活きるもプラスされ、また心が生きるを「性」と書きますが「犬性」を大切に育てていき、心が生きる(活きる)ための育みを家族として暮らすことを目的とする方に伝えていかないといけませんが、最初のところで書いたように私達は思い通りにならない苦痛に弱くなっており、努力、考える、自分を改善することさえも苦痛になってきているので、自分達「人間側」がまずは「生きる力をトレーニング」しないといけないと思います。
犬を通じて、私達の生きると活きるがより充実し、本来の「人間性」を取り戻すためのトレーニングが家庭犬トレーニングが担う大切な課題のように感じています。
犬を教え育てるには、私達が肯定できる思考、意識が整わないといけないし、ポジティブトレーニングができる心の素地を私達がまずは持っていないとできません。
育てるにはやはり力が必要です。
甘えや我がまま(自分を変えない、そのまま)はネガティブを作りだし、犬をネガティブな気持ちにさせていきます。
自分で努力して苦のお陰で楽しいを感じられる生き方ができれば、犬にも自然とポジティブな感情や肯定的に考え接することができ、犬をポジティブにもできます。
実は私達がどっちに愛犬を向けるのか?の選択を持っていて、多くは苦から逃げてネガティブを与えた結果、ネガティブ行動や心からネガティブな行動が強化されてしまっています。
犬より、注目すべきは私達自身の状態の変化を認知することから始まります。
昔と自分と今の自分は変わっています。良くも悪くもです。
今の時代で生きる私たちは、今の時代の負を背負って、正を得ています。言い方を変えれば、影(陰)は光(陽)の数だけ存在するように、陽を消せば影も消えるのが自然の道理です。
私達の写し鏡が犬だと思って、犬を育てられる自分を取りもどすために習うことや、なれるように習う、そして教える実践を積んで上達していくのが私は必須だと考えます。
努力、苦労があるから、達成感という喜びや共感によって、自然と「絆」が深まっていきます。
楽からは、達成感を遠ざけ、不満ばかりになって自然と関係が切れていきます。
「楽在苦中」という文字の色紙を、お世話になった僧侶の方に頂き、今も自宅に飾ってありますが、生きるという真意だと思います。
玄関には「同事利行」という、これもお世話になっているお寺の方から頂いた色紙に書いてある言葉で、「自利利他」ですね。
同じく利のある行をすることこそ、「共利共生」です。
こうした私達が亡くしてしまっている心を取り戻すチャンスを犬が提供してくれていると思い、彼等のすべてに意味があると考え、私達人間が成長することが課題であり、それによって「成長」という財産を犬を通じて得られるのです。
そんな素晴らしい生きる時間のお手伝いができる専門家でありたい!と強く想って私はこの目的で皆さんと愛犬の成長期の教育方法から心構えを教え導きさせて頂き、問題が起きてしまったら、皆さんの改善すべき問題点を課題として提示して乗り越えていき成長していくことで、犬は自ずと変わっていくものです。
こうした考え方を持てるというか、本来は皆さんの心の奥に誰もが備わっている心なので、今一度自分自身のそうした心を見つける旅を犬と共に修行していくのもいいものです。
今までの訓練の概念から、共に生きる、生活するという概念への意識変換が一人でも多くできるように、私は伝える努力を続けたいと思ってす。
良い悪いの評価は捨てて、お利口も大人しいもいらない。
元気よく心身共に元気に自分の意思で考え、判断し、共に人間社会で生きられる子を育てていくことが必要です。
今年もそうした概念を一人でも多くの方とご縁を頂き、自らそれを実践して頂きこの意味を理解して頂けたら幸いです。
では、今年もよろしくお願い致します。

