褒められないいい子 | 家庭犬共生共育トレーナー&共同生活問題カウンセラー田中利幸の気づきとぼやき

家庭犬共生共育トレーナー&共同生活問題カウンセラー田中利幸の気づきとぼやき

2021年11月でトレーナー&カウンセラー歴22年。
”イヌをなおさずして、問題を解決する”が私もモットーですが、そこに至るまでの様々なわんこ先生(犬達)と飼い主さんと歩んだ気づきのメッセージを楽しんで愛犬と共利共生を築いて頂けたら幸いです。

今も若い子は・・私はこの言葉を現実に知る為に専門学校の非常勤講師として向き合っています。

そこで感じることは、今の若い子は・・それは違和感を感じます。

彼らは素晴らしい可能性を持っていて、それぞれが自分と向き合えています。

子が問題ではなく、その子がそうなるようにさせている大人です。

わがままで・・わがままにさせているのはその子自身ではなく、その親です。

この子は・・と自分の主観でその子を決めつけてしまい本人の声に耳を傾けず、いつもお母さんが嫌なことや負荷を取り除いてしまい、その子が発言する前に親が辛かったよね・・お母さんはそんなひどいことしないからね・・と。

 

いいお母さんとしての自己満足を満たしたいために、子どもを代償物として扱ってしまっています。

ちょっと悩んでいるとかわいそうに・・、嫌だったね・・と心配ばかりするけど、不思議とその子が頑張って得た何かの成果には何も声かけも、すごいね!頑張ったね!と認めることはしない。

頑張っていない時には、あなたはいつもすごいよ!頑張っているから今日はあなたの好きな〇〇にしたよ!とその子は頑張っていないのにそうして自分のことを等身大以上に持ち上げることで、プレッシャーを感じてしまう。

煽てるのも、これもその子曰く「いいお母さんでいたいだけで・・」となる。

本当に大切にされているかは、やはり子はわかる。

良い事ばかり言ってるけど、いざとなると逃がすことばかりで立ち向かえないようにしておいて、あなたは無理だからという。

現実と向き合えるための後押しが欲しい。嘘じゃなく、現実の厳しさにも向き合えることも教えて欲しいというのが彼らの声から聴ける。

 

親が良い親にいられるための良い子でいてくれることは、その子ではなくその親の求めていることなので、子に与えていることではないから褒めることはない。でもお母さんを褒めて欲しい。こんなにこの子の為にすごくいいお母さんでいることを。

だからその為に、お母さんが褒めてほしいから子を煽て、良いお母さんと褒めてもらいたい。

嫌がること、怖い事はすぐに庇い、何かその子が叱られたら、理由も知らずに他者を責める。

常にいいお母さんでいないといけないからお母さんがビクビクしてて、お母さんのビクビクを子に植えつけてくるのがうざいと

良い子でいたらそれでいい・・煽てよりも頑張れる後押しと適応力が欲しいし、難関を乗り越えたことを褒めて欲しいのは若い子たちの素の声できける。

 

これは犬たちも同じことが言えると思う。

とにかく嫌がること、自分が嫌われることが怖い=犬が怖がっていると決めつけて何も教えない。

この子は本当にビビりで・・この子は本当にわがままで・・全然いうことを聞かないでダメだ・・。

ビビりになるように緊張が続く環境とプライバシーやプライベートを奪い、犬が要求するままに応え、何も教えてあげずだから褒められない。

それでも、自分がいい飼い主さんでいたいから、犬に嫌われるのが怖くて犬のいいなりになることで自分を保持することで必死。

思考も自分は悪くないための防衛思考と自責を口に出して相手から言われない防衛をすることに必死になり、犬のことを本当に思いやる心

を見失っている。

笑顔になれない・・、褒められない・・その子の頑張りを観ていないからそうなってしまう。

自分が嫌な存在にならないように、犬に合わせ、お利口と褒めているのではなく自分のいいお母さんを保持させている評価とそれを裏切らせない見えないプレッシャーをかけている。

 

犬でも、子どもたちも素なのです。

でも大人は自分の名誉、満足を満たしたいことを手放せず、素に直せない。

犬や子どもを直す必要はない。彼らは素直だから。

大人が素直でなくなっているから、大人が素に直らないと本当はいけない。

嫌われてもいいからこの子が将来、自立して生きられる力を育てる!!って愛情感じる親性を見ることが少なくなってきている。

本当に現実を直視させて、それを適応できるように真剣に、必死に教え育てる親が少なくなっているように感じる。

いけないことを教えないけど、同じだけいい事も教えていない。

だから、どうしたらいいかわからなくて自発性を失っている子を素直で「いい子」という。

親にとって都合のいい子はダメなこともダメと教える事もしてもらえず、かといってどうしたらいいか?を教えてもらえないから褒められない。

 

お利口、良い子と言われる子ほど、もう!とか今日はダメだ!とかマイナス評価や他者からのマイナス評価に敏感で、プラスに導きよく頑張ったと自力で頑張ったことを褒める喜びの共感が低くなってしまっている。

そうなれば、親も子も、そして犬も同じく喜びの共感が低くなってしまって、ネガティブや負荷にどんどん過敏になってしまう。

喜びの共感がないということは、それだけ不安や緊張が強くなるのは道理。

 

犬や子が教えるために、その子にとって都合が悪いことでもしっかりと受け止めて乗り越えられるように愛情持って教えたら嫌われることはない。その場は嫌いってなったり、拗ねたりはあっても嫌いになることはない。

でも、逃がしたり、都合の悪いことから逃げることを教えるほど、その親は信頼されずに嫌われる。

だから余計に自信が親がなくなってしまう。

拗ねたり、もう大嫌い!って言われることもないけど、好かれもしない。

結局、現実をしっかりと向き合い教え、乗り越える力を育んでくれてこそ、信頼だし、愛情と感じ相互で自信になる。

 

不安は誰だってある。

ない人なんていない。心配だって同じ。

親は神様じゃないから、間違えるし、子に好かれるような都合のいい親にはなれない。

それでいいのです。

好かれなくても、好いてくれるのですから。

完璧じゃないからこそ、一緒に頑張れるし、失敗を子に見せてそこから乗り越えることを一緒に汗流して示せばいいと思う。

そんな姿に自然と信頼は生まれるんだと思います。

 

好きか嫌いかなんて一時の感情。

それよりも教育しなきゃ。

頑張っているところや目標に向かって少しでも成長したら、褒めてあげる。

間違えそうな時はそっちじゃない!ってはっきり伝える。

教え育てないと。

 

良い子なんてならなくていい。

初めからその子は良い子なんだから。

都合のいい子になんてならなくたっていい。その子はその子の意思で生きるのだから都合だけで評価しても何の意味もない。

ダメと叱られる(教えてもらう)けど、褒められる子に育ててあげたい。

周囲が褒めてくれればいい。

それをサポートするのが親の務め。

 

自分で自分の子をいい子って言っても周囲が褒めてくれなきゃ、それが一番傷つくのは子たちです。

良い子悪い子の評価なんて棄てて、ダメなことはダメと教えられる、そしてこうしたらいいよと教えて褒めてくれる親になって、その子にも褒められるスキルを育ててあげれば、どんどんと伸びていきます。

可能性を潰すのも、伸ばすのも親次第。またサポーターの専門家次第。

褒められない良い子が一番かわいそう。

辛い。

 

楽在苦中という言葉がありますが、やはりちょっと苦があるからこそ、楽を得られた感動と喜びがあります。

いつも楽ばかりだと感動も喜びも感じなくなってしまいます。

科学も大切だけど、やはり基礎が生きる知恵だと思います。

褒められない良い子が1つで減らせるように、私も発信しようと思います。

皆、親だって、飼い主さんだって可能性を持っているんだから、どうせなら良い親じゃなくても褒められる、感謝される親を目指しましょ!

真実は後からわかる!偽善は今しかわからず先は忘れる!

 

子もそうですが、親も褒められないいい親にならない努力をしてみませんか?