〇〇長から学ぶこと | 家庭犬共生共育トレーナー&共同生活問題カウンセラー田中利幸の気づきとぼやき

家庭犬共生共育トレーナー&共同生活問題カウンセラー田中利幸の気づきとぼやき

2021年11月でトレーナー&カウンセラー歴22年。
”イヌをなおさずして、問題を解決する”が私もモットーですが、そこに至るまでの様々なわんこ先生(犬達)と飼い主さんと歩んだ気づきのメッセージを楽しんで愛犬と共利共生を築いて頂けたら幸いです。

皆さん、おはようございます。

本当に気温変動の激しい日々が続いており、寒暖差疲労も起きて体調は崩されていませんか?

人も犬もこの気象は、自律神経が乱れやすく体調や気分に影響が出るので気を付けてお過ごしください。

 

私は本当に犬に”お利口さんに・・”なんて絶対言えない生き方しているから基本は言わないし、お利口とは評価しないようにしている。

親にとって都合が良い子という意味でお利口って使われていることが多いから、決して社会でのお利口じゃないので。

私は中学時代にバレーボールという競技に出会い、その部活でこのバカの私が部長なんてやったからとんでもないチームになってしまいました。チームプレーのバレーボール。テニスや卓球、武道など、一人で競技するのとは違い出場は6人チームですが、出れない人を含めて最低20人くらいいました。この時の経験は本当に自分の人生において大きな影響を与えた一つでもあります。

中学生といえども、チームを育成しないといけない。

トップは顧問の先生や外部からきているコーチが中心となって指導し、その指導にそって部長がチームそれぞれに気を配る。

 

チームの難しいのは一人の優秀な選手だけを褒めて称えればいいというものではなく、むしろそれはチームとしてはダメになる。

アタッカーがセッターというボールをあげてアタッカーが打ちやすくしたり、様々なタイプのアタックに適したトスを行うことに指示やダメ出しをする。この時に部長が仲裁に入って、アタッカーはもっとセッターのことを考えろとか、セッターはアタッカーのことを考えろと片方だけに指示したら、優劣が出来てしまう。

団体になると気の合う仲間が固まる。そうなると派閥での言い合いも始まる。

その時に大切なのは、全員反省と全員褒めないといけない。

そして、誰かを庇うことはチーム育成には禁句になる。むしろ指導者の指示にそって、それぞれが協調しあうように指示していき皆で乗り越え成長していかないとバレーボールというチーム競技はなりたたない。

 

個人的な意見ばかり尊重してたらできないし、それぞれがそれぞれを協調しあう環境を整えないと個人プレイヤーの集まりになったら、そのチームは終わる。

それを任されるのが部長の役割ですが、これは組織で動く以上同じことが言えるし、部長も副部長のサポートがないとできない。

やっぱり一人ではなく、二人で1つ”二人三脚”が大切だとこの時から知りました。

部長だからと前に出て威張るのが長じゃないし、一つにまとめる軸は個人の思いの感情に揺らいだら和が保てなくなるので、不動心でいないといけないのが結構辛い。

軸あっての和ですから、現代の多くは軸が動いてしまっているから和(輪)ができず、ギスギスしたり、個人プレーの団体になってしまっている場合は多いと感じる。

 

高校に入ってからも親友と生徒会を経験させてもらったときも、私は副会長だったから会長の手足となって動いてましたが、軸を動かさずに統制していくにはやはり二番手って本当に大切なポジションだと思いました。

優秀じゃない私ですから、いつもへまばかりしていましたが、逆に反骨心があるからこそ反骨心と共感して理解を促し、さじ加減が自然と理解できていましたが、まじめに生き、クラスでも成績優秀で、規則もしっかり守る会長になった途端、その生徒会もどんどん個人プレー化が進み、綺麗事ばかりで育成ができないし、やらない人、サボる人の気持ちもわからないからフォローができない。

フォローを入れれば、注意しなくていいとなり、その相手にも会長が歩み寄り優しい言葉をかけたことで益々、会長の個との対応が、個の尊重が強すぎて、その期の生徒会は最悪だった。

先生も手に追えなくなり、崩壊しかけた。

 

長になるって本当に大変な修行だと思うし、下っ端から、地から這い上がりながら段階踏まないとチームのまとめ方がわからない、軸の大切さがわからなくなることを痛感しました。

今でも長をやることは多いですが、二番手修行があるからこそできますが、もし二番手修行していなかったら育成できる長にはなれなかったと思います。

優秀だから長になるというよりも、体の偉い思いをしてこその、頭や精神が偉い人になっていかないと統制が難しくなってしまいます。

長は全体を見る為にも、客観的立場にいないといけないし、一人で長がやってたら長が潰れたらその群れが崩壊するのは自然の道理です。

 

オオカミや犬の群れから学べたのは、2番手の育成と2番手の保護の大切さ、そうすると2番手がチームをフォローや指導をして動いてくれる。私は〇〇長から学ぶことは、一番えらいのは副だということで、大事なのも副だということでした。

チーム育成には主と副が双方で協力して共育していかないと和は育ちません。

最近は個人の意の尊重のあまりに、チームがおかしくなりつつあるように感じます。

和の国、日本だからこそ、一度チームの在り方を見直す時だと思います。

 

チームプレーで一緒に学ばせてくれた先生や仲間たちに今でも感謝しています。

家族というチームが素敵な和のチームとして平和な社会になれば幸いです。

 

犬もチームの一員となれる育みを皆でしてあげましょう。

一匹を大切にしすぎると、きっとあとでとんでもないしっぺ返しをくらえば、犬はもちろん、家族がかわいそうですから。

人と犬との共生が、大きな和のチームとして幸せに育ち広まることを願い、これからも努めてまいります。