今日は冬至ですね。
私も教室スタッフの方に頂いたゆずを浮かべてゆず湯につかろうと思います。
私自身、この仕事を行っていく上でいつも大切にしていることがあります。
常に疑ってみる!検証することです。
相手を疑うのではなく、自身の提供する方法やどうしてそのような方法を選択したのか?これが人間だったら?飼い主さんに指導したことは本当にそれでよかったのか?犬の専門性に関する常識を疑ってみる、自分のアドバイスしたこと、飼い主さんの考え方、信頼関係って?問題行動って?常に私の中から疑いの問いが消えることはありません。
満足した時点で成長が止まるからです。
私が大切にしているのが、クライアントのその日の出来事や前回から今回までの変化、自分の提供したリハビリ、ケア、トレーニングなどをカルテに記入しておきます。当たり前かもしれませんが意外とトレーニングレッスンをカルテに記入していない、何を提供したか?その時に気になったこと、成長したところを書いていない専門家もいます。
私は常に自分自身の行ったり、提供した方法を何度も検証してみる。
なんでいい結果になったのか?この時の飼い主さんの心理変化や努力したことは?飼い主さんの行動や気持ちがそこに至った経緯は?犬の行動心理と飼い主さんの行動心理の関連とその影響について、何故うまくいかなかったのか?今日は????がいっぱいのブログですが、やはり先生と呼ばれる仕事だし、専門家という立場であるプロフェッショナルとして、こうして追及していくことこそ、当たり前だと思っています。
家庭犬トレーナー養成も行っていますが、今年は特に力を注いでるし、注がさせてもらっています。
それは、しつけ教室に通学した方がトレーナーを目指しているからです。
私自身もしつけ教室の生徒からプロへと育ったので、同じ環境のトレーナー研修生がいるからこそ、飼い主さんの立場から考えられる非常に貴重な家庭犬トレーナーになれるからです。
レッスンを見ていると、やはりしつけ教室の生徒を経験せずにトレーナーとして指導している人には、飼い主さんの目線から欲しい情報や指導ポイントなどが定まらない。どんどん通学している飼い主さんは目的を見失い、何のために通っているかわからなくなることもあるし、飼い主さんのSOSに気づかなかったり、自信を無くすような環境や内容を提供してしまったり、理由を説明できないことも多い。
もっともよくないのが、トレーナー(指導者)の感情感染による、問題行動の発生を助長させてしまい、本来のグループレッスンの目的からそれてしまうこともある。
やはり、私は生徒の立場を経験して、先生になるのが大切だし順序だと思います。
トレーナー養成をしているのも、習いにきている研修生は、私にとっては先生でもあるし、研修生がいるから私も習うことができ教えることもできる。そして色々な疑問の答えやヒントをもらったりもしている。
教室では、飼い主さんが先生であるので、飼い主さんの考え方にも耳を傾ける、プライべートレッスン(行動カウンセリング教室)でも、常識的な関係づくりと問題行動が本当に関連があるのか?などを飼い主さんと犬から習えるのです。
私が飼い主さんだったら、自分の価値観だけを伝えてくる一方通行のレッスンに魅力を感じない。
本から学べるようなことならわざわざ習いにくる必要がない。
やはり本には載っていない、常に革新している内容が欲しい。
より愛犬と近寄れる考えと方法に納得して行いたい。
だからこそ、指導させて頂く以上、これを探し、追及していくのが務めだと思っています。
信頼関係・・・私はこれを理由に飼い主さんをだまし続けることがトレーナーとして一番の罪だと思っています。
問題行動と呼ばれている中でも、犬の感情面の問題を抱えている場合、飼い主さんとの信頼関係が出来ていないからその問題が起こるという考えに違和感を感じているし、逆にそういうトレーナーに信頼関係との因果関係を質問したい。
例えば、ゴキブリが怖くてトラウマになるとする。これは親子の信頼関係が出来ていないからゴキブリがこわくなるという日常的なトレーナーの理由付けに??を感じるのは私だけだろうか?
信頼関係と恐怖心は別物だと思う。
犬ばかりを評価し、一緒にいる飼い主さんの感情面には目を向けない。
どうしたら飼い主さんの感情面のサポートやヘルプができるのだろうか?それによって愛犬に与えている感情感染をどう影響させていくか?逆に犬から発せられる感情感染をどうプラスに変容していくか?もっと飼い主さんの心や感情面に注目すべきなのに、飼い主はなきもののように犬だけを評価し、犬をどうにかさせる技法にばかり注目と指導をしてしまう。
意外とパートナーでもある飼い主さんとの関連性に目を向けることが少ないのが現状ではないでしょうか?
犬視点ばかりでは、フェアじゃないし、人視点ばかりでもフェアじゃない。
相互を大切にしてこそ、フェアであり共生になる。
私は時々ワークシートを作って検証したり、自分の意識確認をしてみる。
そうすると以前気づかなかったことなどに疑問を感じたり、再検証ができる。
意外と答えは専門書ではなく、専門家でもなく、飼い主さんや生徒さんが持っていることが多い。
トレーニングで行えるサービスと、できないサービスを理解しないといけない。
そして問題行動をトレーニングで直すというのはちょっと違うと思うし、こちらは行動カウンセリングで行う課題だと思う。
そうじゃないと飼い主さんをだますことになるし、それをいつまでも放っておいてはいけない。
これからも色んなことを疑う勇気と検証を続けることを止めることなく、飼い主さんと一緒に新しい世界を見つけていきシェアしていき幸せを一緒に感じたいと思います。
これからも満足せずに疑い、検証し続けていきたいと思います。
また色々と飼い主さんやセミナーの生徒さん、トレーナー研修生の皆さんからヒントを頂きながら一緒に成長していきたいと思います。
これからもヒントを皆さんから得たいと思います。
