被災動物救護訓練~同伴避難するには?~ | 家庭犬共生共育トレーナー&共同生活問題カウンセラー田中利幸の気づきとぼやき

家庭犬共生共育トレーナー&共同生活問題カウンセラー田中利幸の気づきとぼやき

2021年11月でトレーナー&カウンセラー歴22年。
”イヌをなおさずして、問題を解決する”が私もモットーですが、そこに至るまでの様々なわんこ先生(犬達)と飼い主さんと歩んだ気づきのメッセージを楽しんで愛犬と共利共生を築いて頂けたら幸いです。

今日は温かい日になっております。


私は、岐阜県美濃加茂市で開催された被災動物救護所訓練に参加してきました。

自分の体の自由がきかないので何もお力にはなれないとは思いつつ、それでも参加させて頂けたことに感謝しております。


こうして獣医師会や民間の動物愛護ネットワーク会議のメンバー、行政が手を組んで同行避難な被災ペットの救護に向けた取り組みが始まっています。

しかし、一番はじめないといけない飼い主さんの立場の方達は実際に災害が起きた時に一番必要としているのに、取り組めていない・・そんなギャップも感じています。

自助を各自がとることこそ、一番の災害対策。

今日、参加してやはり課題も多くみえました。


その中で防災士の先生の話をここで紹介したいと思います。


・クレート、ゲージに入れて避難所に向かうこと。

 何もいれずに裸の状態でイヌや猫を連れてきても、避難受け入れはできない。


・ペット同伴の方が避難できるスペースが確保されたら一緒に避難できるが、そうでなければでき 

 ないということ。


・災害時は何もないということ。

 人間の食料が24時間~36時間以内に届くが、動物の食べものはまだ時間がかかる。

 そこで、避難袋を用意して、敷物や食糧は一週間分は入れておくなどの自分での用意が必要。


・日頃からゲージやクレート内で大人しくできないと避難はできない。

 日頃からハウスでじっと静か休めるようにしつけをしておくこと。

 ここで吠えて叫ぶ子は自分で車の中、テントなどで避難するしかなくなる。


物は揃えればなんとかなる。

しかし、しつけはすぐにも、またお金を出して買ってできるものではない。

地域での犬のしつけ普及の必要性を今日は感じたのと、地域での犬同士の練習の必要性を感じました。


非常に大切な訓練だったと思います。

専門家として、もっと何ができるのか?これからも模索していきたいと思います。



被災動物救護訓練