東海地方も梅雨明けをしたのでしょうか?
これからいよいよ夏本番。
と言っても夏も短いもの。
是非、皆さまも素敵な今年の夏の思い出を作ってください。
早いもので、もうすぐ7月も終わりが近づいてきていますね。
中庸という考え方が昔からありますが、最近はこうした大切な教えも消えつつあることに寂しさと不安さえ感じます。
私の考える家庭犬トレーナーという仕事は、イヌの専門家であり、イヌの飼い主さんを育成サポートする仕事であると思っております。
まさしく中庸そのものであり、イヌと人間の相互の中立に立つ仕事です。
犬だけを扱うという職業とはまた異なるものです。
どうしても人間はわかっていても、片方に目が行ってしまうもので、イヌが好き、動物が好きだからと動物ばかりに目をとらわれていくうちに、知らぬ間に狭い視野になってしまう。
そしてどんどんと動物たちの世界だけを中心に物事をとらえて行くと、これもまた動物を苦しめる結果に繋がっていることさえ気づかなくなっていくものなのです。
私は何度も、これに気づいてはまたリセットしてを繰り返して、広く物事をとらえる客観的な視点を持てるように今も日々修行中です。
一体、その可愛そうな問題は誰によって起きているものか?
犬の問題なら、イヌが起こしていることだろうか?
ほとんどの犬に関わる社会問題は、イヌではなく、人間によって起きているものばかり。
ということは、人間を支援することをしていくことで、今の状況がより現実的解決に繋がっていく。
ドッグ&オーナーズスクールという名を私が勤めている学校では最初に書いてあるが、まさしく、飼い主さんと犬の相互の教育を行う中庸を大切にした学校にしたいという私の願いでもあり、目標でもある。
物事の一面だけしかみない積聚心にならないように、自分への自戒でもある。
濁った水を飲んで、これが水の味だと思うように、自己愛を満たす愛情が正しいと信じこんで、わからなくなっているいる心に現代はなりつつあるように思う。
学んで思わざれば則ちくらし。
思うてはまなばざれば則ちあやうし。
まなぶことの本質を今一度気づく時だと思います。
極端にならず、過不足とならずを大切に、私もこれから学びと教えに精進していきたいと思います。
飼い主さんの心の支援もそう考えると必要と感じる、今日この頃です。
