梅雨らしい天気と九州地方では大雨による被害が出ております。
これから大雨や台風が来るようなので、皆さんお気を付けてお過ごしください。
私は家庭犬トレーナーという職業を通じて、目指したいものはたくさんあります。
一つは罪なき命が無駄に殺される今の犬との共生の原点を見直し、取り組む。
そしてイヌという動物と人間という異種の生命が互いの種を尊重しあい、相互理解しあえる共育の普及を目指し、相互にとっての種の生を尊重しあって生きる共生です。
それを目指すうえでのしつけトレーニング(共育)をツールに上記を目指しています。
イヌが言うこときくように、お利口さんになるように、癒し・・もちろん大切ですが、私はイヌに目を向けるよりもむしろ、人に関心を向け、人間側がそれを実現する上で必要な心構え、メンタリティーに重点をおいて取り組んでいます。
他者に危害を加える危険性がある状況で、「楽しく」なんて常識的におかしいと思うのです。
迷惑をかけるという状況下で、楽しむ前に、まずはそれを予防する、改善に努めることは「楽しい」ことではないと思うのです。
むしろ、改善は面倒で尚且つ可愛そう(双方)なことだからこそ、できるなら避けたい、目を向けたくないと思ってしまうものではないかと思います。
そうしたものを「楽しさ」を前におし過ぎて誤魔化すような、ことはいつもしたくないし、そうした誤魔化した指導もしたくないと私は思います。
取り組んだ結果、楽しさを得ることは非常に大切なことだと思います。
でも、最初からそこに負荷をかけないことは、逃がすだけで結果、いつかその負荷と向き合わないと行けなくなった時に、よりそれには向き合えない、逃げ道を探すことになってしまうと思うのです。
無垢の子イヌから予防策環境を整えながら教育をしていくことは、「楽しい」でいいと思います。
むしろ、楽しくなければいけないと思います。
しかし、教育しなければいけない時期にやりたい放題、甘やかした結果、飼い主はもちろん、他者に危険や迷惑がかかる状況にして育ってしまったイヌの改善に関しては、「楽しさ」や「可愛そう」の前に、それを放置してしまったことを「可愛そう」と感じてほしいものです。
改善は簡単ではなく、むしろ「困難」です。
それはイヌも飼い主さんも、それをサポートする専門家もです。
楽しい訳がありません。
こうした困難を生み出すことを放置できる今の私達人間の行為そのものにはあまり注目されていませんが、そうした私達こその行為にもっと目を向け、対策を考えていけば無垢な動物たちはいらない「困難」を背負わせることも、そして飼い主さんも背負うことも必要ないように思います。
必要なものは困難ではなく、「苦楽」です。
苦を乗り越えて行きながら楽しみ、また楽しむからこそ、苦しみもある。
そうして成長しあうことこそが、「共育」だと思いますし、これが「育児」であると思います。
自分たちの都合いいものが提供されない、奪われる危険性がある場=ドッグオーナーズスクールかもしれません。
それは今だけで、先は反対になります。
今を逃げて、結果都合悪く、奪われる危険を作っているのは、むしろその飼い主さんになっていることの方が多いと思います。
苦しめたい家庭犬トレーナーはいません。
むしろ、いらない苦しみを得ることがないように、私達は指導します。
犬ばかりに目をとらわれることなく、わたしはイヌを迎える人が幸せを築ける共育を提供できる専門家でありたいと思います。
