寒暖の差が激しい、毎日。
犬達も本当に体調を調節するのも大変だと思いますが、私達人間も気温差7℃を越えると自律神経が乱れやすくなるので、気を付けて過ごしましょう。
私の家庭犬トレーナー養成が今年度も始まりました。
私が何よりも大切にしたいこと、そして伝えてほしいことは、この15年の間で感じた”想像力の欠如”です。
想像力って創造力かもしれないし、何よりも”思いやり”の心を実行するのになくてはならない力だと思います。
相手の気持ちをいつも大切にできる人、困った人を助けている人たちってやはりこの”想像力”が豊かな人が多い。
今はネットや画像による目で物を捉えられてしまう中で、私達は想像力の欠如が問題の種にあるように感じます。
家庭犬トレーナーって何故存在するの?果たして何故必要なのか?
それを想像する・・そして考える。
必要だから存在するのだろうけど、何故必要か?を考えなければ家庭犬トレーナーとして皆さまの為に働くことはできないと思う。
自分が犬好きで家庭犬トレーナーになりたいからなる・・それでは私はいけないと思っているのです。
やはり、飼い主さんと犬たちの為にどう力になれるか?を理解し、そのために家庭犬トレーナーになってほしいと思っています。
思いやり教育、命の授業・・ただ触って温かいのが命ではなく、もっと子どもたちには大きな想像力があり、それをもっと引き出す工夫が必要だと思い、私は子どもたちに触れ合いが何故大切なのか?を考えてもらう、何故温かいのか?、本当に犬が触られて喜んでいるのか?を想像することが大切だと思い、提供します。
犬は撫でられると喜ぶ・・これは人間の思いこみや先入観であり、実際に、イヌは元々は誰でも触られるのが好き、撫でられるのが好きではないのです。
もうここから教え、イヌという動物、自分とは異なる常識や生き物を”知る”想像力、相手の気持ちを知る為の想像力を鍛え、育てなければ私は思いやり教育ではなく、それは自分が良いことをしていることが好き、満足することを教えてしまうことになりかねません。
どんな生き物で、どんな習性で、何が必要なのか?
同じ人間でも国が違えば、色々な習慣、常識も異なり、それは正しい、間違いという物差しでは測れません。
そうした自分とは異なる”ものさし”があることを理解し、また自分をどのように相手に理解してもらうのか?も考えなくてはいけません。
イヌを迎える前に、私は待たせるように指導します。
それは、そのイヌと暮らすということを何度も想像し、それでも思いが保てるか?をまず各自に確認してもらいます。
こうして楽しいことを想像することは、私はその先に待つ命の終わりを迎えた後のことまで考えて、イヌを迎える方にそうしてもらっているのです。
目の前からその体はなくなっても、今度は互いに過ごした楽しい時間の中で想いと共にまた共生が始まるのです。
しかし、目の前にある物体の可愛さ、愛しさだけでその相手と暮らした時、その目に見える物体がなくなったら、終わってしまう・・喪失が起きてしまった時、その方が苦しむだけでなく、そのイヌもせっかく楽しい時間を過ごしたのに、悲しみだけがその飼い主さんの心の中で喪失感に束縛されることは何よりもイヌが悲しいことだと思います。
想像力は、相手を受け入れる訓練、そして自分を知る訓練にもなります。
色々な状況を想像し、想定できる心温かい専門家養成にこれからも私は誇りを持って育てたいと思います。
皆が幸せに暮らすって?・・・これからも想像・・妄想していきたいと思います。
