プロチョーネです。今日はまた面白い事がありました。
11月にメス2頭、母親1頭が捕まってから連絡が無かった方からまた何かが来ているらしいという連絡を受けて行ってみると、これまでこの農園みたいな庭で栗、柿、銀杏と野生動物たちに食べられてきたところ、今度はニンジンが食べられているとのこと。これまでに根菜ならせいぜい芋類なら食べられてたのは聞いたことがありますが、ニンジンは初めてですので驚きでした。
上 掘り出されて別の場所で食べられた小さい根
下 上部だけ少し齧られたニンジン。
この様子だとまだ大きなものは食べづらいらしい。
ニンジンといっても普通の品種ではなく甘めの品種のようで、それを目ざとく見つけたアライグマが食べたものだと思われます。イノシシであればもっと荒らされているでしょうからね。詳しくはカメラを仕掛けるなりしないと分かりませんが、アライグマが野菜も食べられると認識できるようになった実例だと思うと色々と嫌な予想ができてきます。
アライグマは雑食動物ですので、おそらく消化器の構造からヒトと同じく普通の野菜も食べることができると仮定すれば、この調子で普通のニンジン、キャベツ白菜などの葉野菜などにも手を出すようになってしまうのではないか・・・(ネギ類はヒトとサル以外は毒になるので×)。そうなればさらに農業被害額は上がってしまうでしょうし、イノシシやシカが侵入出来ないビニールハウスなどにもこっそり入り込んで被害を及ぼすような場面が増える恐れもあります。
好き嫌いが無いというのはだいたい褒められた意味で見られる面ですが、特定外来種の食性だととんでもなく厄介です。