どうも初めまして!僕はアイディーサービスとかいう会社に入ったらいつの間にかアライグマの担当にされていた・・・・・ラクーン1号?と申します。
いや、ヴェスパさんの例に従うと学名を使うのがいいんでしょうけど、アライグマの学名は「Procyon Lotor」、ラテン語では「洗濯屋の子犬」といった意味みたいで、プロキオンじゃ単なる子犬だし、ロートルじゃクリーニング屋か年寄みたいだし、二つ合わせれば長いしで大変名乗りにくいわで大変扱いにくい名前で困るんですよね。かといってラクーンじゃありきたりすぎるしなぁ・・・。でも仕方ないのでとりあえずラクーン1号ということにしておきます。
・・・いや、いいこと思いつきました。ラテン語英語以外の言語でのアライグマの名詞を使えばいいんだ!いくつか調べるとイタリア語でアライグマを指す「Procione(プロチョーネ)」はラテン語の名残を残してるし、一言でアライグマを示せるのでいいかもと思いました。同じ名前のイタリア料理があるようですけれども、いいっすよね?
というわけで、僕は一応プロチョーネ1号と名乗らせてもらう事に致します。平坦な発音になってしまいそうですけれども使っているうちに慣れるでしょう。以後、よろしくお願いします。
少し添えておきますと、僕がこの1年間見てきただけでもアライグマたちは想像以上にそこら中にいると実感しました。特に埼玉県は全国でも有数のアライグマ生息地で、ここ数年では年間5000頭台が捕獲されて殺処分されています。これだけでもすごい数ですけれども、これだけ捕まっても減らないほどの数、おそらくこの3倍以上の数が埼玉県の各地に定着していると考えなければならないでしょう。日本で最もアライグマが捕獲されるのは断トツで北海道で、おそらく現在だと年間1万5000頭以上は捕獲されていると聞いています。
これはあるお宅に「ハクビシンがいる」と言われて行ってみればベランダのせり出した部分の下から出てきたアライグマです。見沼区のごく普通の住宅地の中のお宅だったので驚きながら慌ててカメラを向けたものでした(その後どこかに逃げた模様)。
北海道ほど広大でもない埼玉県でもアライグマが平然と暮らしているのが現状です。彼らは賢く、様々な環境に適応し、それなりに生態系で強い位置にあるくせして繁殖力も強いという、「生き残りやすい生物」という観点からすれば極めて優秀な性質を持っています。その上ヒトという生物から「可愛い」と思われるような見た目をしている故に、ここまで原産地から遠く離れた場所でも増えることができてしまったのでしょう。彼らは今のところ外来生物に指定され、許可なしでの生きたままの輸送、飼育が禁止されています。しかし彼らは上の数字の通り、かなりの数を捕獲した所で減少すら不可能なところまで増えているのです。
元々何十年も前からいたのでしょうが、それが時間をかけて増えに増えて・・・ついにここ10年ほどになって人間の目につくところに出てくるほどまでになった。それが現在の状況なのだと思います。
全く、入社1年でとんでもない状況を思い知ることになったもんだ・・・。
ともあれ、今後は僕が日頃見たことや思ったことを書いていこうと思いますので宜しくお願いしまーす。