宇陀松山城(続100名城) 1 歴史 | みどりの木のブログ

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今回から奈良県の宇陀松山城(続100名城)

の紹介です。宇陀は柿本人麻呂が万葉集で

詠んだ歌「東の野にかげろひの立つ見えて、

かへり見すれば月かたぶきぬ」で有名な地

です。炎(かぎろひ)とは輝く光のこと、つまり

日の出によって真っ赤に染まった空のことで

す。しかし、西の空を見ればまだ月が沈まず

に残っている。そんな風景です。

そこにある宇陀松山城(続100名城)です。

 

1600年頃の松山城復元CGです。

 

宇陀郡を領分する有力国人は秋山氏と沢

氏でした。宇陀松山城は秋山氏が居城とし

て、古城山に山城を築いたのが始まりです。

築城時期についての詳細は不明ですが、

南北朝時代には構えられていたようです。

城名は秋山氏が居城としていた頃は松山

城とは呼ばれず、秋山城と呼ばれていまし

た。

 

宇陀市教育委員会よりの引用地図

 

現在の地図と重ね合わせています。

南北朝時代頃なので、国人秋山氏

の館が松山山麓にあり、山頂には

詰めの城である秋山城がありまし

た。また、山麓のさらに下には家臣

屋敷がありました。宇陀川の向か

い側には市場がありました。

 

1585年には豊臣秀長(秀吉の弟)

の大和郡山入部に伴い秋山氏は、

宇陀から退去しました。

豊臣家臣の伊藤義之、加藤光泰、

羽田正親、多賀秀種らの居城とな

ります。

1588年入部の多賀秀種の大改修

が行われて、石垣のある近世城郭

へと生まれ変わります。宇陀松山

城が大和郡山城や高取城とともに、

豊臣の大和国支配の要になります。


宇陀市教育委員会よりの引用地図

 

多賀秀種の8年間で、宇陀松山城は

近世の城郭に生まれ変わりました。

西口関門や春日門が出来て、北側

からの登城路が出来ます。

 

1594年の左が北の古絵図です。

大手門の名称は残りました。

城名も阿紀山(秋山)城でした。

 

1600年の関ヶ原の戦いにおいて、

多賀秀種は西軍に属したため改易

され、東軍福島正則(秀吉の従兄)

の弟福島高晴が入城します。

福島高晴は豊臣政権下の大名の

改修に加えてさらに大規模な改修

を行ないました。近年の発掘調査

により、本丸御殿をはじめとした、

礎石建物や大規模な石垣、瓦・陶

磁器類などが出土し、当時の大改

修の様子が明らかになってきてい

ます。これらの大名の大改修を機

に、城名が松山城と呼ばれるよう

になります。

 

最盛期の宇陀松山城です。

伊予松山城にも近い素晴らしい城

でした。

 


現地にある案内板です。

1600年に福島高晴が入城して

 

 

秋山城と改名しました。


1615年の大坂夏の陣において、

豊臣方に内通したとして、高晴は

改易され城も小堀遠州らによって

破却され廃城となります。破却の

際の小堀遠州の書状が現存して

おり、城割(城を壊すことの困難

を書いています)の内容が把握

できる貴重な事例です。

 

1615年に廃城となった後に、

織田信長の次男である信雄が

5万石で入部しています。

 

織田信雄肖像画です。

子供だけに信長似の顔です。

信雄は1558年に尾張国丹羽郡

小折(現在の愛知県江南市)の

生駒屋敷で織田信長の次男と

して生まれています。



織田信雄は入部当初に、

上図①に長山陣屋を造ります。

一国一城令で廃城になった、

松山城を使用できませんでし

た。

 

上図①の初めの長山陣屋跡です。

(グーグルストリートビューより)

 

廃城後も④の西口関門は

そのまま残されました。

 


④から撮影した宇陀川と西口関門です。

1659年に織田長瀬が宇陀松山藩の

3代目藩主となる。

1670年に春日神社北側に向屋敷を

構え、1685年に春日神社北側に上

屋敷を構えます。

1689年に織田信武が、四代藩主と

なります。

1694年に信武が重臣2名を手打ち

(上意討ち)にして、信武は自害しま

す。

1695年に織田家は2万石に減封

されて、丹波の国柏原へ国替えに

なりました。宇陀は幕府領となり、

のちに商業が盛んになりました。

 

現在のグーグル写真です。

松山城周辺は木が伐採されて、

見学しやすくなっています。


2017年4月に続日本100名城に

選定されました。

 

今回はここまでで、明日に続く

 

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