基肄(きい)城 1  歴史 | みどりの木のブログ

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1日おきに更新しています。

今回から基肄(きい)城の紹介です。

佐賀県の基山町にある続日本100名城です。

 

基山町民会館です。

ここに基肄城の模型などがあります。

 

基山町民会館の玄関です。

基山町は映画「KINGDOM」の原作者:

原泰久氏のふるさとです。

 

基山町民会館にある認定書です。

 

 660年に百済が唐・新羅連合軍に敗れて

滅亡します。この時日本に2~3万人の百済

人が亡命しました。

日本は百済を再興するために、軍勢を送り

ますが、663年に白村江の戦いで敗れます。

ここで何故日本は軍勢を送ったのかというと、

ガイドさんの説によれば、中臣鎌足と天智天

皇の間にあった約束だったようです。

中臣鎌足は百済の王子で、余豊璋(よほう

しょう)という人であったそうです。諸説ある

のですが、ガイドさんの説によります。

余豊璋(藤原鎌足)が中大兄皇子(天智天

皇)を助けて、大化の改新をした見返りに、

百済に援軍を送る約束をしたといいます。

白村江で敗れて退却した、中大兄皇子は、

政敵を恐れ飛鳥に帰れず、667年に飛鳥 

から大津宮に遷都します。

唐・新羅が攻めてくる可能性があるために、

664年に対馬・壱岐・筑紫の国に防人(

千名1軍団で4軍団よりなり、うち1軍団は

予備で交代要員でした)やのろし台も造り

迅速に連絡できるようにします。

665年に九州福岡にある太宰府防衛で、

太宰府には周囲に大野城や基肄城を造

りました。対馬にもかなたの城を造りまし

た。築城に当たっては朝鮮から亡命した、

築城技術者の億礼福留・四比福夫が指

導しています。また、大宰府北側に水城

を造りました。(下写真参考)

 

基山町教育委員会パンフより引用

基肄城は一番手前にある城です。

 

基山町民会館にある基肄城のジオラマです。(手前が南)

 

基山町民会館にある基肄城の縄張図です。

黄色い線が土塁跡で、谷を囲み周囲約3.9

Kmあります。南側谷部には石塁を築いて、

谷を塞ぐ構造です。城内には尾根部を整地

して、石の礎石の上に武器庫や食糧庫が

造られました。その礎石群が残っています。

水門はダムと同じで、立てこもる兵士の飲

料水などになります。

 

水門跡です。

去年の台風14号で水門に被害が

出ています。なので基山町教育委

員会のパンフレットからの引用です。

 

南水門の解説板です。

大宝律令にはこの水門を潜り侵入したら、

1年の徒刑とあります。

 

基肄城(グーグルより)

 

壬申の乱が672年に始まる前に、天智

天皇は46歳で、671年12月に崩御しま

す。

『日本書紀』では数ヶ月前から病床にあり、

病気により死んだということになっています。

ところが、『扶桑略記』には、中大兄皇子は

馬で山科に行き行方不明になり、そのまま

戻らなかったとあります。捜索した結果は、

天智天皇の片方の靴だけが見つかりまし

た。暗殺された可能性もあります。

翌年には大海人皇子(天武天皇)による

壬申の乱が始まります。大海人皇子の方

が、天智天皇より4歳年上の兄でした。

中臣鎌足の子供、藤原不比等はこの時

大海人皇子(天武天皇)側につき、以後

の藤原氏の繁栄のもとになります。

698年に大宰府は基肄城・大野城など

を修復しています。

 

南北朝から戦国時代

 

南北朝・戦国時代になると、戦いが多発

したために、武士が基肄城の基山周辺に

木山城を造成し、山城として再び使用し

ました。

 

木山城

「いものがんぎ」と言われる堀切と、

その先にある台形状の主郭部が

造成されました。 築城年代は確定

出来ませんが、1372年九州探題

今川了俊が、この木山城に「城山

御陣」として本陣を構え、室町幕府

方の城となりました。
1478年には大内政弘に筑前を

追われた少弐政資が木山城に籠

城しました。その後、1489年や

1497年に木山城で大内氏や

渋川氏と戦っています。

 

今回はここまでで、明日に続きます。

 

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