昨日の続きです。
これから本丸に上ります。
中仕切門をくぐります。
山下の丸図です。ピンクの線に沿って歩きました。現地にある解説板です。
中仕切門を越えたところです。
ここで振り返ると
くぐった中仕切門の裏が見えます。
中仕切門は１９７５年に台風で倒壊しましたが直ぐに再建されています。
また、二の丸の石垣が１９５８年に地震で崩落しましたが、後に再建されました。
二の丸の古絵図と三階櫓です。
赤丸の２か所で、二の丸の石垣が１９５８年に地震で崩落しました。
原因は緑線にはもともと尾根があり、光政はそこを切り崩して、２の丸
を造成したとき、赤丸部分は盛り土をして石垣を築きました。なので、
この両サイドは地盤が弱かったようです。
さらに上ります
中仕切門から①まで坂が続きます。現地にある解説板です。
①に行く途中で左への石段があります。
①の所です。ここは上らずに右の坂を上ります。
上の地図②の場所です。反対方向の坂をさらに上ります。
この辺りから見える仁風閣です。
右の高い方の石垣が三階櫓台の石垣です。
左上の石垣内に手水鉢が埋め込まれています。
おさごの手水鉢です。
この辺りから見える仁風閣です。
同上
三階櫓台の石垣を右に曲がったところです。
この石段の上が二の丸です。
現地にある解説板です。
二の丸です。右に三階櫓台が見えます。
三階櫓台です。
二の丸です。
この二の丸の山側には石切場があります。
石切場跡です。
久松山から石を切り出して石垣にしています。
この稲荷社を抜けてさらに石段を上がります。左側は石切場です。
この左側は
石切場です。
この稲荷社は中坂神社で言い伝えがあります。
昔、鳥取城に「桂蔵坊」という、たいそう賢い狐がいました。
すばらしく足が速く、鳥取から江戸までの百八十里の道の
りを、わずか３日間で往復していました。
江戸初期の初代殿様が二の丸に住んでいて、「桂蔵坊」
にいつも密書を持たせて、あちこちへ使いに行かせてい
ました。
ある日のことでした。「桂蔵坊」は、殿様の使いで江戸へ
行くことになりました。立派な若侍に化けた「桂蔵坊」は
密書を持って城を後にしました。
「桂蔵坊」が鳥取城から播州の三日月という所に差し
掛かった時です。畑のすぐそばで百姓がせっせと仕事
をしていました。「お爺さん、せいが出るのう。一体何を
しているんじゃ」と、若侍に化けた狐は声をかけました。
「これはこれはお侍様で御座いますか。なあに、実はこ
の辺りに住んでいる悪戯狐が近頃畑荒らしをして困る
ので焼き鼠を罠にしかけている所で御座いますよ」と
言いました。辺り一面には焼き鼠の匂いがプンプンと
漂っています。侍とはいえもともと狐です。焼き鼠と聞
いただけで、欲しくて欲しくてたまりませんでしたが、
大切な殿様の用事を思い出し、じっと我慢しそのまま
江戸への道を急ぎました。
けれども畑の焼き鼠の匂いが頭から離れませんでした。
さて、その帰り道のことです。
やっぱり三日月の所を通りかかると、焼き鼠のナント
モ言えない匂いがプンプンしてきました。見るとさっき
焼いたと思われるような美味しそうな鼠が、罠にかけ
てありました。もう我慢の出来なくなった狐は、思い
切って罠の鼠にかぶりついてしまいました。
その瞬間パチンという大きな音と共にバネがはじけ、
狐の体は頑丈な罠に挟まれて、狐は鼠を咥えたまま
死んでしまいました。それを聞いた殿様は、たいそう
哀れがり、二の丸に狐の亡骸を懇ろに葬ってやりま
した。それが「桂蔵坊さん」と言われる稲荷社です。
江戸時代後期に著された『鳥府志』（岡嶋正義著）に、
桂蔵坊の伝説は初代藩主の池田光仲の代の出来事
であるとの言い伝えが紹介されています。
天球丸の方に行き、折り返してまた坂を上ります。
この石段の上が④のところです。
現地にある解説板です。
④から天球丸方向を見たところです。
天球丸跡です。
天球丸跡を③から見ると
③から天球丸跡を見たところです。
珍しい丸い石垣があるので天球丸といわれます。
今日は此処までです。明日は久松山山上の本丸です。
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