小泉八雲旧居の紹介 前編 | みどりの木のブログ

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今日は小泉八雲の旧居紹介です。

 

小泉八雲(1850-1904)は、父がアイルランド出身でプロテスタントでした。

父がイギリス軍の軍医少佐としてレフカダ島  の町リュカディアに駐在中、

キティラ島の裕福なギリシャ人名士の娘であるローザ・カシマティと結婚し

て、1850年に生まれました。 出生名はパトリック・ラフカディオ・ハーン 

(Patrick Lafcadio Hearn)で、カシマティはアラブの血が混じっているとも

伝えられます。イギリスのダラム大学中退後1869年に渡米し、ニューヨ

ークで暮らします。その間、黒人の女性とも結婚しています。その女性と

は短期間で離婚しています。黒人との公式の結婚が禁止された時代に、

全く人種差別感覚のない人でした。

明治23年(1890年)に、ジャーナリストとしてアメリカの出版社の通信

員として来日。来日後に契約を破棄し、アメリカ合衆国で知り合った服部

一三(この当時は文部省普通学務局長)の斡旋で、島根県尋常中学校

(現・島根県立松江北高等学校)と島根県尋常師範学校(現・島根大学)

の英語教師に任じられます。翌年、地元の士族だっった小泉セツと結婚し

ます。同じく旧松江藩士であった、根岸干夫が簸川郡長となり、松江の

根岸家(1940年国の史跡に指定)が空き家となっていたのを借りました。

ここで新婚生活を約半年送り、次の赴任地熊本に引っ越しています。

八雲が借り家です。このあたりは松江藩の中級藩士の住まいでした。

小泉八雲の旧居は江戸時代中期以降の建築です。

 

門の左横にある解説板を拡大すると

旧居の説明板です。ヘルンと言うのは彼の名前ハーン「Hearn」と書くからです。

ヘルンとも読めます。来日当初「ヘルン」と呼ばれていたのは、松江の島根県立中

学校への赴任を命ずる辞令に、「Hearn」を「ヘルン」と表記したのが広まり、当人も

そのように呼ばれることを気に入っていたそうです。アイルランド南部で多い名字だ

そうです。

 

 

現地の観光地図です。上が北で、八雲の家は上の方にあります。

その左側に小泉八雲記念館があります。

 

上絵図の④の所です。正面の建物は小泉八雲記念館です。

この右側に小泉八雲の旧居があります。

 

小泉八雲の旧居です。先ほどまで雨でしたが止んでいます。

 

この辺りは塩見繩手という中級武士の武家屋敷町です。

左側が小泉八雲の旧居です。公開されているのは母屋と

その周りの庭のみです。見える窓は下の解説にある見張

窓でしょう。

 

八雲の解説書物「日本の庭園より」

 

江戸時代の地図では、この家は根岸ではなく、富木?となっています。

明治維新で武家屋敷もすべて新政府の所有になりますので、維新後

根岸さんは新政府で郡長まで出世したやり手なので、根岸家が買い

取ったものと考えられます。

 

 

八雲が松江に滞在したのは1年あまりでしたが、松江の郷土文化に触れ

る機会を得ます。1896年に東京帝国大学文科大学の英文学講師にな

り。日本に帰化し「小泉八雲」と名乗ります。その後小泉八雲(“八雲”の

名は、松江のある出雲の枕詞である“八雲立つ”からと言われます)とし

て日本に帰化(英国との二重国籍らしい)し、東京帝国大学の英語教師

をしながら、妻のセツが語る日本の怪異談をまとめた『骨董』や『怪談』な

どを英訳して発表し有名になります。

 

小泉八雲の肖像画です。学生時代の事故で左目を失明しているので、

写真は右向きが多いです。

 

1904年3月 に、早稲田大学の講師になります。9月26日に狭心症に

よって54歳で、東京の自宅にて死去します。戒名は正覚院殿浄華八雲

居士。墓は東京の雑司ヶ谷霊園にあります。

 

改めて小泉八雲の旧居紹介です

門を入ると

右が家族の出入り口で、左の障子のある玄関が客用の式台です。

武家屋敷なので区別してあります。

 

式台です。

 

今日は此処までです。明日は家の内部紹介です。

 

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