吉野「金峯山寺」の塔頭「脳天大神」龍王院の紹介 | みどりの木のブログ

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 前回の続きで、金峯山寺の塔頭(支院)で受験に
霊験がありご利益があるという脳天大神の紹介です。


脳天大神さんを南から見たとこです。写真左側には神社にある鳥居があり
ます。でもここはお寺です。江戸時代は神仏混交と言って、神と仏の両方を
拝むことでご利益が倍増すると信じられていました。しかし、明治の初めに
廃仏毀釈という政府の命令で、神と仏が分離されて、日本古来の神が尊重
されます。しかし、この脳天大神は戦後に、お滝場を探していた金峯山寺の
大僧正がここで頭を割られた大蛇を見つけ供養したら、大蛇が蔵王権現の
化身として夢にあらわれ、供養してくれたことを感謝して、頭の悩み事を聞
いてくれると言われた。それで祠を造り祭りました。それが下の写真です。

昭和36年当時は小さな祠だけでした。
しかし、霊験あらたかだとの噂が広まり、下の写真のように
現在は立派な堂塔が立ち並びました。

 鳥居があるけどここは神仏混淆のお寺ということになります。
つまり、廃仏毀釈令も無効なので、江戸時代に戻ったのです。
修験道は元来が神仏混淆の日本独特の宗教なのです。


ここで、金峯山寺の金堂からこの脳天さんへの行き方は、

このマップの赤丸の仏舎利殿の方から行けます。
途中にインドのネール首相からいただいたという。
お釈迦の遺骨の一部(仏舎利)が仏舎利殿にあり
ます。ここもありがたいので拝んでいきました。


ここにお釈迦様の仏舎利が安置されています。
その由緒書きが下の掲示板です。

日本各地に仏舎利と言われるものがありますが、ここは折り紙つきですね。


金堂横にある立札です。蔵王堂から450段の階段を下りないと
脳天さんには行けないのです。(今は下の山道から自動車で行けます。)
でも、蔵王権現さんを拝んで、仏舎利を拝み、そして階段を下りて、
脳天大神さんを拝むと、三位一体で霊験があらたかということです。

 

こんな感じの階段です。450段はけっこういい運動になります。
途中にお滝場もあります。
 正月なので甘酒が無料でふるまわれていました。おみくじも
ひいてみました。下の写真です。


おみくじは吉でした。左側は無料の甘酒(黄色いのは生姜です)

護摩を焚いて祈祷している様子です。
合格祈願で有名なので下のようなポスターが貼って
ありました。1月19日は新春大祭の日だそうです。

それから、本尊は大蛇ではなく、あくまで蔵王権現様ですが、蛇の大好物の
卵を持って行き、お供えするといいそうです。また「脳天手ぬぐい」もあり、
枕に巻いて寝ると、頭の病が治るそうです。
 霊験があらたかと評判なので、これからの受験シーズンに良いかもですね。