With my Eyes Wide Shut (目を閉じたままで) | 8-hour workdays

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音楽を中心に、気ままにブツブツ

会社のe-learningシステムに

「メンタルヘルス研修(必須)」

とアラートが来ていた.

 

・メンタルを鍛える!

・ポジティブな人は精神的に余裕がある!

・他人を許容する(他人と自分は違う!)

・自分を知ることがストレス解消の秘訣!

 

ネット記事レベルのタイトル.

動画がちっとも頭に入ってこない.

 

まだストア派の哲学者であり,

古代ローマ帝国第16代皇帝

マルクス・アウレリウスの「自省録」を

流した方が良かったのではないか?

 

もしくは自分がよく読むエピクテトス

なんかもいいと思うんだが.

 

それらに一貫して共通しているものは,

「他人は自分でどうにかできるものではない」

 

そんな自分自身でどうにもならないことを

願うのではなく,自分ができること,

そのことだけに励めばよい

そう述べている.

 

それと

「最初の表象以上の判断を行うな」

このことも随所に出てくる.

 

起こった事実に解釈を加えるのは

本人であり,最初の表象に留まり、

自分の内から何一つ言い足さなければ

自分には何事も起こらない。

 

たとえば上司や同僚が

イラついていたとしても,

「自分のせいだろうか?」など

そこに解釈を付ける必要はない.

 

目の前の表象は表象として

振り回されないことが大事なのだ.

自分を不安にするものは,

起きている事柄,それ自体ではなく,

それに対する自分の考え方なのである.

 

「傷つけられた」と自分が考える時

まさにその時点で,自分は実際に

傷つけられたことになるのだ.

 

つまりすべての苦しみの原因は

「自分」にある.

不安や悲しみから脱する方法は

自分がどういう考え方をしているか,

その自己反省に求められる.

 

改めて,この人と自分は

どういう関係かを考える.

毎日顔を合わせる人間であっても,

その人の一部始終を

見ているわけではない.

「あのときあの人は,

  こんな風にふるまったから」

ということだけで苦手だと

判断してしまうと,

関係改善は難しくなる.

 

相手に対する先入観を一度取り払い,

お互いの関係を見直す.

それが必要なのかもしれない.