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日本一短いトンネルにお別れ
こんばんは、ビンディーの小林です。
群馬県東吾妻(ひがしあがつま)町にある、「日本一短い鉄道トンネル」とされるJR吾妻線の樽沢(たるさわ)トンネルが24日、八ツ場(やんば)ダムの本体工事に伴い、役目を終える。長さ約7.2メートルのトンネルを車両がくぐる“ラストラン”を一目見ようと23日、多くの鉄道ファンらが訪れていた。
同トンネルは昭和20年に完成。川原湯温泉駅の約1.8キロ東に位置し、吾妻川沿いの切り立った岩を掘って造られた。ダム完成後は同駅を含む岩島-長野原草津口間の約6キロが湖底に水没する。ただ、トンネルは水没予定地から外れており、線路付け替えに伴い国の管理となる。(産経新聞)
紆余曲折のあった八ツ場ダムだけどやっと工事が再開するんだね。この樽沢トンネルとの関連は思いもしていなかった。過去に何回か吾妻線に乗車した事があるけど、このトンネルを意識しているわりには見忘れている。それぐらい地味な日本一なんだね。
さて、吾妻線は上越線の渋川駅から分岐する支線ながら東京の上野駅から特急電車が走る観光路線なんだね。メインとなるのは日本三名泉のひとつである草津温泉。ちなみにあと二つは兵庫の有馬温泉と岐阜の下呂温泉だけど、温泉としてはトップブランドということだね。年間に290万人集客する草津温泉がこのローカル支線を支えているんだ。
一時のブームが去ったとはいえ、温泉がローカル線の収支を支えている。温泉には宿泊が伴うことが多いから、地元にお金も落ちる。多額の税金を使う箱もの観光よりも安定しているのも事実だね。
皮肉なことに今後、その箱もの観光資源の八ツ場ダムも完成する。暫くは吾妻線の客も増えるだろうけど、草津温泉は方向性を見失なわないようにしないといけないね。
ここまでお読みいただきまして
ありがとうございました。
小林治巳