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テキサス新幹線計画、JR東海の技術で2021年開業
こんにちは、ビンディーの小林です。
新幹線技術を導入してJR東海が推進する米南部テキサス州の大都市ダラス-ヒューストン間を結ぶ高速鉄道の建設計画が、2021年までの開業を目指していることが1日、分かった。計画を進める「テキサス中央高速鉄道」(TCR)の相談役を務めるシーファー元駐日米大使が共同通信との電話インタビューで明らかにした。
公的資金に頼らない計画なため、多額の投資を民間から集められるかなど課題もあるが、シーファー氏は「実現可能な事業と思う」と強調した。
米西部カリフォルニア州の高速鉄道計画では、川崎重工業やJR東日本などが新幹線方式を売り込んでおり、米国では新幹線技術への関心が高まっている。
TCRの計画は、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」に使っているN700系がベースの車両を最高時速200マイル(約322キロ)超で走らせ、ダラス-ヒューストン間を1時間半弱で結ぶ。(産経新聞)
実をいうとテキサス州の州都はダラスでもヒューストンでもなくメジャーではないオースティンという街なんだ。人口はおよそ84万人程度いる。この街はダラスとヒューストンの三角関係にある位置だけど、この鉄道が迂回しながらコース取りするかは不明だ。
ちなみにダラスの人口が123万人(都市圏人口は516万人で全米5位)ヒューストンの人口が210万人弱(都市圏人口は、592万と申し分ないけれど、この都市の間にこれといった街がないため、仮にオースティンを迂回しないコース取りをした場合、ただピストン輸送するだけになりそうだね。
日本でいえば、距離は違うけど「名古屋-浜松間」を行ったり来たりしているようなイメージで、その経済効果はあまり大きいとは思えない。やはり州単位ではなく全米単位で路線網の計画をすべきだと思うね。
さて、オースティンで思いだしたけど、アメリカの州都って結構マイナーな街が多いよね。世界経済、文化の中心地であるニューヨークが首都でないくらいだから都市の分業化をすすめているかもしれないね。
アメリカの第二の都市、ロサンゼルスのあるカリフォルニア州はサクラメント、シカゴを有するイリノイ州はスプリングフィールド、ラスベガスのあるネバダ州はカーソンシティ、空路の経由地で有名なアラスカ州の州都はアンカレッジではなくジュノー、そして何と言ってもニューヨーク州の州都は、僅か95000人のオールバニという街。
アメリカの州都に関する概念は、大都市偏重のならない様に中立性が保てることなのかもしれない。
新幹線も対外国企業ではなく、日本企業間の競争になりつつある。切磋琢磨も良いけど、中国などに足をすくわれない様にしないとね。
ここまでお読みいただきまして
ありがとうございました。
小林治巳