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瀧神社(福島県南会津郡只見町)

瀧神社(たきじんじゃ)。



福島県南会津郡只見町に鎮座。
御祭神は瀬織津姫命(セオリツヒメノミコト)。
社格は村社。

新編会津風土記によると、治承四年(1180年)の勧請。
御神体は金幣であると伝えられている。

旧只見村を流れる只見川は古来より暴れ川として有名で、氾濫によって田畑・家屋が冠水・流失し、人々を毎年のように困らせていた。

享保年間(1716~1736年)、相変わらず洪水に悩まされていたため、当時只見村熊野神社の神職であった赤塚伊勢守尹直は只見川の鎮撫を祈願。
しかし、熊野の御祭神は戦神であるスサノオ。
荒ぶる性質をもっていたためか、暴れ川の鎮撫には一向に効き目が無い。

そこで享保十八年七月六日、上ノ原の地(現在のJR只見駅前あたり)に瀧神社を建立した。
瀧神社には水神である瀬織津姫命を祀り、荒れ狂う只見川を鎮め、村人の安穏を願ったのだという。

その後、明治三十年に約100メートルほど山際の現在地に遷座した。


さてさてさて、そんなわけで今回はこのブログでも初めて出てくる市町村。
奥会津の豪雪地帯、只見町の瀧神社です。
実は御朱印を頂いたのは3月下旬だったのですが、いざ神社に行ってみるとこんなご様子。



鳥居をくぐることすらできずに引き返したのでした。
そんなわけで、雪解けを待って再度お参りしてきたというわけです。



ちなみにこちらが御由緒に出てきた只見川。
雪解けのためか水量が非常に多い、大きな川です。
この豊富な水量を活かしてダムでの水力発電を行っているわけですね。



この川は只見川に合流する伊南川。
南会津町のほうから流れ込む川で、こちらの水量も非常に豊富。
ご覧の通り、御由緒にあるような河川の氾濫は非常に起きやすい地形だったわけですね。






【 一の鳥居 】
石造りの明神鳥居。
先程の雪の画像でもお分かりのとおり、鳥居の前にはJR只見線の線路が通っています。
駅構内の踏切を渡るわけですが、駅までは除雪されててもその先は除雪されていないという……冬季はお参りできない神社です。


【 手水舎 】
鳥居をくぐってすぐ右手にある手水舎。
蛇口をひねるタイプのものでした。


【 石灯籠 】
こちらは参道にあった石灯籠。




【 二の鳥居 】
朱塗りの両部鳥居。
五月の新緑に朱色が映えますね。




【 狛犬 】
拝殿前の狛犬。
おデコが出っ張ったタイプのスタイル。
尻尾が上向きに立っているのが可愛いですね。












【 拝殿 】
参道正面の拝殿。
豪雪地帯なので立派な屋根ですね。
虹梁にこれだけの彫刻があるのは南会津地方では珍しいのだとか。
雪が多くて傷んでしまうためでしょうか。


拝殿前から参道を見てみた様子。
神社の周辺は建物がJR只見駅くらいしか無く、広々とした空間が広がっています。








【 本殿 】
そしてこちらが御本殿。
この本殿の屋根は只見の厳しい風雪から守るために二重構造になっているのだとか。
ちなみにこの本殿の棟木に明治30年7月に「棟梁新潟越後國加茂町小林佐吉謹造」と残されているとのこと。


こちらは御本殿裏にある境内末社。
神社の裏手は山になっているのです。


さてさてさて。
そんなわけでお参りが無事済みまして、いつもの流れなら御朱印の紹介なんですが……
今回の記事ではちょっと御朱印のご紹介は控えさせて頂いて、次回の記事でご紹介予定!
なんでなのかは次回の記事をご覧頂ければ分かるかなぁと。



◆神社への地図



◆神社の情報

瀧神社   たきじんじゃ

御祭神 : 瀬織津姫命
社格等 : 村社
鎮座地 : 福島県南会津郡只見町只見上ノ原1845