ゴシュインデイズ -155ページ目

鹿島御子神社(南相馬市鹿島区)

鹿島御子神社(かしまみこじんじゃ)。


ゴシュイン☆デイズ -まったり御朱印あつめの日々-


南相馬市鹿島区に鎮座。

御祭神は天足別命(アマタリワケノミコト)、志那都比古命(シナツヒコノミコト)、志那都比売命(シナツヒメノミコト)。

社格は明治九年に郷社に列格。

延喜式神名帳に『 陸奥國行方郡 鹿島御子神社 』と名の残る延喜式内社。



社伝によると、第十二代・景行天皇の御代(428年)日本武尊が東征の折りに、この鹿島御子神社に武運長久を祈願した。

すると、その霊験はあらたかで日本武尊は速やかに賊徒を制圧。

このような事績から、当社は特に軍神として武人から崇敬される神社となった。


その後、第五十一代・平城天皇の御代、大同元年(806年)には現在の社地に社殿を造営。

社僧神官らが多数おり、神領17石を有したという。


第六十代・醍醐天皇の御代、延喜五年(905年)には軍神・鎮火神・医神として広く崇敬され、由緒深いことから延喜式神名帳所載の延喜式内社に列せられた。

その際、醍醐天皇みずから武運長久を祈願し、ご神体を当社に納めたのだという。

時代の変遷によって社殿は補修・改修が行われたが、古い棟札が残されており、その年代からも当社の由緒の深さが広く知られることになった。


このように古来から鎮座している重要な神社であったため、寛永十三年には藩主・相馬義胤公の篤い尊崇を受け、社殿の補修や神地献納などがおこなわれたという。


明治時代に入り神社社格の制定が行われると、明治九年十一月に郷社に列格した。




御祭神の天足別命は鹿島神宮 の御祭神、武甕槌命(タケミカヅチ)の御子神。

武甕槌命、経津主命と共に東国の邪気を討攘に専念した神だとのこと。

おいらはこちらにお参りするまで名前も存じ上げませんでした(´・ω・`)
まだまだ知らない神様がいっぱいいる。

読みやすい古事記とかがあったら、しっかりと読んでみたいもんです。


もう二柱の御祭神・志那都比古命、志那都比売命は『古事記』に登場する風の神。

イザナギ・イザナミの神産みの際に産み出された。

シナツヒコさんって、日本は台風の通り道の国なのに東北で神社をお参りしていてもなかなか見かけなかったりします。

山形の小物忌神社とかくらいでしか見かけなかったような……うーん。




さてさてさて。

相馬市の都玉神社 をあとにして、さらに国道6号を南下。

東京電力大人災の際に市長が一躍有名になった、南相馬市の鹿島区に向かいます。


この南相馬市は平成の大合併によって、平成十八年に生まれた比較的新しい市。

もともとは原町市、鹿島町、小高町と三つの自治体だったんです。

で、合併後はそれぞれ、原町区・鹿島区・小高区と名前が変わったんですね。


ところが。

これが今回はこの合併が裏目に出てしまった気がするんです。

原発の大人災のおり、南相馬市は三つの区でまるっきり状況が違った様相になりました。


鹿島区 → 30キロ圏外~30キロ圏内

原町区 → ほとんどが30キロ圏内

小高区 → ほとんどが20キロ圏内(現在は入れない)


と、区ごとに違う対応を求められる状況に。

合併前の自治体ならばそれぞれ対応しきれたんでしょうけども、一つの市になってしまったために、対応は困難をきわめてしまったわけなんです。


南相馬市すべてが危険だという印象になり、物資も入らない。人的支援も入らない。

必死の訴えをしていた南相馬市の桜井市長の言葉は、いつまでも政府には届きませんでした。

そのため、youtubeを利用して全世界に市長みずからが訴えかけをしたというのは記憶にも新しいですよね。




さて。

話を戻して、鹿島御子神社へ。

この神社は鹿島区の中心部あたりになるんですかねえ。

初めて行った町なんで分からないんですが、国道からも近かったし中心部なんだろうと思います。

駐車場らしい駐車場は無かったんですが、境内に何台か停められるようなので車は境内に停めさせていただきました。


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     【 手水舎 】

一の鳥居の手前、参道左手にある手水舎。

比較的新しいものなのか、それとも管理をきちんとされているためか、すごく綺麗な状態でした。


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     【 一の鳥居 】

こちらが手水舎のすぐ隣にある、一の鳥居。

なんだか変わった形の鳥居じゃないですか……って、これ……


明らかに崩れてしまってるじゃないですか(´;ω;`)


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今も残って立っている部分のそばには、大きな石材が横たわっておりました。

鹿島区は東日本大震災では震度6弱を記録した場所。

さらには津波も床下あたりまでは来たそうで……

でも、境内を見やると、さらなる地震の爪痕に驚くのです。


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崩れ落ちて、土台が傾いてしまった石灯籠。


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地面に投げ出され、横たわったままの参道左右の狛犬。


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二の鳥居もご覧の状態。

お参りしたこの日は五月下旬。

すでにお参りしてから二ヶ月以上経過してますが、いったいどこまで復旧できたことでしょう。

震災から三ヶ月が経過したこの日でさえこの状態なので、以前の姿を取り戻すにはまだまだ時間がかかるのかもしれません。


しかし、割れてしまった石材が落ちていたり、在りし日の姿を思い起こさせるものがあるだけに、余計痛々しさを感じてしまいます。

この被害の大きさは、ただただ悲しい。


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二の鳥居の右手にある『要石』。

こちらも、鹿島神宮にあるものと同じく、ナマズの頭を押さえこんでいたのでしょう。


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しかし、その要石の上にも倒壊した石灯籠が重くのしかかっておりました。



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     【 拝殿前の左右の狛犬 】

こちらは顔も大きくて、なんだか可愛げのある漫画っぽい造形の狛犬。

ほら、ちょっとチクワとか好物そうじゃないですか。見た感じが。


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     【 拝殿 】

参道を進んでいくと拝殿が見えてくるんですが。

どうも、地震の影響でダメージが大きかったところを補修したのか、ところどころ新しい木材によってつくられた部分が見受けられます。

社殿の大部分は無事だったようで良かったんですが、こうなってみると地震の前の様子を一目見ておきたかった……と悔やまれます(´・ω・`)


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拝殿の屋根、中央には九曜紋。

相馬家によって社殿の改修等が行われた名残でしょうか。

御神紋は別な紋(拝殿にかけられた幕にある紋)のようなんですが、相馬方面の神社のほとんどに九曜紋がほどこされている気がします。



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こちらは拝殿に掲げられた扁額。

おや、妙に新しい……と思って、すぐ隣を見ると、


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地震の際に落下したのか、割れてしまった古い扁額が置かれていました(´・ω・`)



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     【 本殿 】

こちらは一段高いところにある本殿。

境内のあちらこちらで地震の被害が出ていながら、本殿は無事だったようで。

この辺り、神様のお力というか、そういったものを感じてなりません。


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こちらの二本の木は社殿の左側にある夫婦欅。

樹齢1,000年とも言われる大ケヤキで、「福島県みどりの文化財」に指定されているんだとか。

人の手で造られた燈籠や鳥居は地震で崩れてしまいましたが、こちらは変わらず無事な様子。

鹿島御子神社の境内は、自然の猛威の恐ろしさと、自然が生んだ生命の逞しさを見せてくれるのです。


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さて、無事にお参りを済ませて、社務所へ。

御朱印をお願いします。

社務所の扉をあけるとちょうど奥様がいらして、快く引き受けて下さいました。



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で、いただいた御朱印がこちら。

初穂料は300円。

印が二つも押されていて迫力がありますな(`・ω・´)



御朱印帳を受け取ったあと、奥様と少し世間話をしたんですが……

こちらの鹿島御子神社は原発から32キロ程度の場所なんだとか。

30キロ圏内はナントカ地域に指定されて、東京電力からの補償の対象になるそうなんですが。

30キロをわずかでも出てしまうと、今のところまったく補償がないんです。


30キロ圏内と圏外で、どれほどの違いがあるんでしょう。

30キロの境界には壁も何も無い。水も空気も、すべて同じものが流れているというのにね。


そもそも、事故を起こした側は補償するとかしないとか、決める権利があるのでしょうか。

贖うしかないじゃないですか。すべてに。




……ねえ?




■ 鹿島御子神社への地図



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◆ 神社の情報



鹿島御子神社     かしまみこじんじゃ


御祭神 : 天足別命、志那都比古命、志那都比売命

社格等 : 延喜式内社、郷社

鎮座地 : 福島県南相馬市鹿島区鹿島字町199