菅船神社(福島県郡山市逢瀬町)
菅船神社(すがふねじんじゃ)。
福島県郡山市逢瀬町に鎮座。
御祭神は猿田彦大神(サルタヒコノオオカミ)、天照皇大神(アマテラスオオミカミ)、月夜見大神(ツクヨミノオオカミ)。
社格は明治五年、郷社に列格。
由緒によると、創建年代は不詳だが荒洪の世に邪神があって民を害していた時、西湖から渡ってきた神が当地を救い、その神を祀ったというのが始まり。
その後、寛平元年(889年)に猿田彦命を祀り、社号を「河内明神」と号し安積山の麓に奉遷した。
享保七年、二本松城主・丹羽秀延公が江戸屋敷「矢の蔵」護衛の任にあたった際、江戸大火に遭遇する。
しかし、この河内明神の神護により無事であった。
そのため、家臣・山本豊前に命じて代参させ参拝させたのだという。
その後、丹羽家によって宮宇の造営がおこなわれるとともに、社領五十石の寄進があったそうだ。
このためか、当社の御神紋は丹羽家の家紋である「×」(直違)の紋となっている。
天明三年には天照皇大神・月夜見大神を相殿勧請し、社号を「菅船神社」と改称。
寛政六年、神祇管領より社格御取立「正一位菅船神社」の位を賜ったのだとか。
御祭神の猿田彦大神は、天孫・ニニギノミコトが天降る際に道案内をした神。
道案内をしたという事から、各地に塞の神・道祖神として旅人の安全祈願のために祀られることになった。
二本松城主・丹羽氏が江戸で大火に遭った……という話があったけども、そういった事を考えると江戸屋敷警護の道ゆきを、旅人を守る猿田彦大神の祀られている当社に祈願していたとしたら成程説得力がある。
ちなみに。
いろいろな神社が丹羽家の庇護を受けたのか、本拠地である現在の二本松市のほかにも郡山市の多くの神社でその足跡を見ることができる。
郡山市では阿邪訶根神社
、宇奈己呂和気神社
などの御神紋が丹羽家の家紋である「直違」になっている。
【 参道入口 】
さてさてさて。
同じ郡山市逢瀬町の多田野本神社 から車で15分くらいだったかなあ。
菅船神社に向かいます。
こちらは広い主要道路からちょっと入ったところにあるので、カーナビとかが無いと結構大変かも。
ご覧の通りの山の麓なので、周囲は畑や田んぼばかりだしね (;´・ω・)
【 一の鳥居の両脇の狛犬 】
鋭い牙を持った、難しげな表情の狛犬。
石の台座には小さな石がいくつも積まれていたんですけど、これはなんだったんでしょう (;´・ω・`)
ちなみに左側の狛犬、目が青みがかって見えると思うんですが。
これ、「青みがかって見える」んじゃなく、実際に青く染められていました。
左だけっていうのは何か理由が有るんですかねえ。
【 一の鳥居 】
参道入り口に立つ、一の鳥居。
こちらは朱塗りで木製の両部鳥居。
中央に大きな房が下がった注連縄も特徴的で素敵な雰囲気。
良いね良いねえ、こういう山の緑に朱塗りの鳥居っていうのはヨルカさんの大好物な風景ですよ。
【 参道の石段 】
そんなわけで鳥居をくぐって、参道へ。
苔蒸した石段がまた風情があって良い。
【 二の鳥居 】
石段をちょっと登ったところにある二の鳥居。
こちらは明神鳥居のようだけど、石と木が組み合わせられた形の鳥居でちょっと見ないタイプ。
【 三の鳥居 】
こちらは石造りの明神鳥居。
神社の御神紋は「×」印の直違だけども、鳥居の手前にある燈籠の「×」印もそうなのかなあ。
【 手水舎 】
三の鳥居を抜けたところにある手水舎。
この日は水が出ていなかったので、気持ちだけ清めておきました。
【 四の鳥居 】
手水舎の反対側にある四の鳥居。
この鳥居の近くには社務所のような建物があったんですが、どうやら無人の様子。
祭礼とかの時に使う場所なんですかねえ。
【 五の鳥居 】
参道の石段を登りきったところにある両部鳥居。
山道で暗かったせいか、画像が粗いねえ (´・ω・`)
参道を振り返ってみる。
石段を登っている最中の様子からも分かるように、こんな木々に囲まれた山の中。
木々に外界の景色が遮られているためか、そんなに長い石段じゃなかったんだけどまるで別世界。
【 随神門 】
大きくて立派な随神門。
参拝するまでどんな神社か全然知らなかったので、こんな立派な門があってびっくり。
門にもしっかり丹羽氏の紋が入っていたんで、やっぱりこちらも丹羽氏の時代の造営なんでしょうかねえ。
随神門の裏側。
裏側の上の方には天狗の面が掲げられておりました。
猿田彦大神って、その風貌からか天狗と同一視されていたりするので、その関係でしょうかね。
【 神楽殿 】
随神門をくぐって、まっすぐ突き当りにある神楽殿。
【 拝殿 】
ご覧の通り、結構な大きさの拝殿。
立派な屋根で風格のある造り。
拝殿の上の方には「正一位菅船大明神」の扁額が。
かなりの歳月を経たもののように見えるんですが、いつの頃のものなんでしょうかね。
山の中ということもあって、木々に囲まれて非常に気持ち良い空気の拝殿でした。
【 本殿 】
拝殿の右側から回り込んで撮影した本殿。
すぐ裏手には山の斜面が迫っていて、ちょっと窮屈そう。
さて、無事お参りも済んで、社務所へ。
御朱印をお願いします。
……と言っても、参道の石段途中にあった建物は無人だったので、宮司さんのお宅にお伺いしなきゃなんですが。
実はこちらの菅船神社の前にお参りした多田野本神社 の宮司さんにいろいろと教えて頂いてたんですね。
「菅船神社さんの宮司さんの家は鳥居のすぐ近くの大きな家。近くには他の家は無いから分かると思う」
というような内容でして。
その言葉通りの配置だったので、宮司さんの家らしき建物に行ってみることに。
で、いただいた御朱印がこちら。
教えていただいた通り、宮司さんの御自宅でした(`・ω・´)
菅船神社という社号の他に、「河内明神」「端玉明神社」という墨書があって、なんだか大サービスな感じの御朱印。
というか、御朱印にある社号は「河内神社」になってる……のかな?
山間の境内と苔むした石段。
自動車の音やその他の雑音の聞こえない、自然あふれる素敵な神社でした。
郡山市でお近くまで行かれた際は、是非お参りしてみてはいかがでしょう。
■ 菅船神社への地図
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◆ 神社の情報
菅船神社 すがふねじんじゃ
御祭神 : 猿田彦大神、天照皇大神、月夜見大神
社格等 : 郷社
鎮座地 : 福島県郡山市逢瀬町河内字堂内39
























