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子松神社(宮城県大崎市)

子松神社(こまつじんじゃ)。

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宮城県大崎市古川に鎮座。
御祭神は建甕槌命(タケミカヅチノミコト)。
社格は村社。
延喜式神名帳に『陸奥國新田郡 子松神社』と名の残る、延喜式内社・子松神社の論社のひとつ。


第四十八代・称徳天皇の御代、神護景雲三年(769年)に荒雄川のあたりに神霊を祀り、児松神社としたのがはじまり。

その後、康永二年(1343年)に大崎家の家臣である新田氏がこの地に居城をかまえた時には、子松神社を奉遷して鹿島大明神と称し、氏神とした。

明治に入ると子松神社に復称したとあるので、それまでは「鹿島」を名乗っていたのかも。

印象だけで正確な数字は把握していないんだけど、大崎は鹿島神社が多いような気がする。

それも関係あるのかねえ。


戦前・戦中は御祭神の建甕槌命が武神ということもあって、武運長久を祈願する出征兵の参詣が絶えなかったという。

戦後は昭和三十年代後半ころから若者の流出により、人手不足が深刻なものとなったため、一時期は祭りもトラックの荷台に神輿を乗せて回るなど寂しいものとなった頃もあるそうだ。

これを憂いた氏子らにより昭和五十年に「祭典行事保存会」が発足し、各種祭礼が復活。現在に至っている。




ちなみに、御由緒に「神護景雲」と出てくるんだけど、これもちゃんとした正式な年号。

年号というと二文字というのが普通なんだけど、この長い日本の歴史の中では五回、四文字の年号が出てくるんですねえ。

神護景雲というのは、その五回のうちの最後の年号。

これ以降、四文字年号は歴史には登場していない。


称徳天皇はもともとは第四十六代・孝謙天皇。

退位後、第四十七代・淳仁天皇を廃位させ重祚、即位した。

退位→廃位→重祚という流れを見て分かるように、このころは何かと不穏な政情だったといえる。

称徳天皇は僧である弓削道鏡(ゆげのどうきょう)を寵愛、皇位を簒奪される危機にあった。

まさに万世一系の皇統を揺るがす一大事。


そんな大変なことがあったからこそ、この時代に用いられた四文字年号はそれ以後、使用されていないのかもしれないですねえ。

ゲンかつぎというか。


ちなみに。

称徳天皇は女帝だったわけですが、江戸時代に明正天皇が即位するまでのじつに850年以上のあいだ、女性天皇は存在しておりませんでした。

なんというかもう、いろんなものにピリオドを打っていく天皇。称徳天皇。





さてさてさて。

そんなわけで福島県の神社の御朱印が手元になくなってしまったので、しばらくは他県の神社を御紹介。

まずは宮城県大崎市古川の延喜式内論社、子松神社から。


ただ、この延喜式内社というのもいろいろとややこしくてですね……

延喜式神名帳の陸奥國新田郡というのには諸説あるようで。

福島県田村市の子松神社も論社になっていたりと、地域すら特定出来てないんですか!?的な驚きがあります。

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こちらが社頭の様子。

子松神社の境内は広い道路からちょっと入ったところにあるので、カーナビがあると便利かと。

周辺は畑や田んぼが広がっていて、のどかな風景。


他県に行くと、何の心配もなく農業してる感じがあってうらやましいです (´・ω・`)

福島県じゃ、「この畑の作物は大丈夫か……」と、関係者でもないのに気にしたりとね(´・ω:;.:...



県や市の行政の人たちもつまらない観光PRとかしてないで、まず除染を進めたらどうなんですか。

PRしても除染してなきゃ人は不安がって来ないし、除染さえすれば不安が払拭された人はPRしなくても来ますよ。


福島県の知名度や注目度はもはやトップクラス。観光PRしなくても名前は知られてます。

PRするなら、「綺麗にする活動」のほうじゃないですか。

手を尽くして安全を確保してるってのが見えなきゃ意味ないですよ。



……話が逸れました。

ひきつづき、子松神社の境内の御紹介を。



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     【 社号標 】

この記事の一番上の画像、真新しい看板の近くで一の鳥居の手前にある社号標。

『式内 子松神社』と刻まれています。


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     【 一の鳥居 】

こちらは石造りの明神鳥居。

石の扁額に刻まれた、社号の書体がなんだかダイナミックで素敵。


そんなに大きな鳥居というわけではないけど、通りに面して立っているので近くまで行けばすぐ見つかるのではないでしょうかね。



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鳥居をくぐって参道へ。

参道の途中に石の柱みたいなものが見えるんですが……

これは一体……


地震で鳥居や燈籠が崩れた跡だったりするのかなあ。


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二の鳥居の手前あたりから参道を振り返ってみた様子。



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     【 二の鳥居 】

こちらは一の鳥居からまっすぐ、ホントに一直線にまっすぐ進んだところにある二の鳥居。

石造りの明神鳥居で、がっしりとした風格のあるつくり。



……なんだけど、この鳥居をくぐると驚きの光景が!



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おおお……

なんということ…… (´・ω・`)

良い感じに苔むしている年代物らしき石灯籠の群れが壊滅状態……

石灯籠の画像ばかり撮って来てるおいらには残念な光景です(´・ω:;.:...


それだけ3月の地震が大きかったということなんでしょうね。

恐ろしい。



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     【 拝殿前の左右の狛犬 】

さて、そんな石灯籠の痛々しい姿を眺めつつ、拝殿前へ。

こちらの狛犬はどうやら無事だった様子。


風雨によるものか、良い感じに丸くなって味のある姿。



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     【 拝殿 】

で、こちらが拝殿。

参拝したこの時間はちょうど日も傾いてきた黄昏時だったので、木々の間から差し込む夕日が拝殿を明るく照らしていて綺麗でした。

茜色まではいかない、でも日の色に陰りが見え始める……そんなひととき。

個人的にはそういった時間は結構好きです。


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こちらは拝殿に飾られた絵馬でしょうか。

絵を見るに、弁慶と牛若丸のような。

大崎市は仙台市と奥州平泉との中間あたりにあるので、義経たちもこの辺りを通ったのかもしれませんねえ。



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こちらは拝殿にほどこされた彫刻。

龍の彫刻には日があたらず、まるでじっと息をひそめているように。

木鼻の狛犬の彫刻には明るく夕日が差し込んで、彫りこまれた部分に影がさしてくっきりと浮かび上がっているように見えます。



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     【 本殿 】

で、こちらが本殿。

昭和十二年に改築され、昭和六十年には銅板葺きに葺き替えられた。

本殿のうしろあたりからは木々が茂っていて、まるで神様を守らんとしているかのよう。



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     【 境内社 】

こちらは参道むかって左手にある境内社。

ちょうど背後が夕日の沈む方向で、後光がさしているかのよう。




時間帯が良かったのか、光の差し込み具合がすごく綺麗で大満足の参拝でした(´∀`)




さてさてさて。

無事に参拝も済んで、社殿右手にある御自宅兼社務所へ。

御朱印をお願いします。



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で、いただいた御朱印がこちら。

初穂料は300円。



ところで、こちらで御朱印をいただこうと宮司さん(……だと思うんですが)に御朱印帳をお渡ししたところ、「珍しいなあ……」とおっしゃってたんですね。


「?」


と思って、御朱印を頂いた後にちょっとお話を聞かせていただいたら、こちらの子松神社さんで御朱印を授与するのは、なんと……おいらで2人目とのこと!!


宮司さんのお父様は御朱印というものを知らなかったそうで、以前は御朱印の授与をされていなかったらしいんですね。

で、息子さんは陸奥國一の宮・塩竈神社に居た事が有るそうで、そちらで御朱印を知っていた、と。

それでその後、子松神社に戻ってからは御朱印の授与を始めたそうなんです。




「よその人でうちの神社にお参りにいらっしゃる方は相当な通の方ですよー。

 今まで御朱印を書いたのは一回だけで、二年前くらいなんで……

 その時の方も何か調べてる人だったみたいで。

 それ以来御朱印を書いてないんで、この御朱印は相当珍しいものだと思いますw」


とのこと。


どうやら延喜式内社でもあまり御朱印を頂きにお参りする人は少なかったようで……

ただ、よそにお勤めにも行かれておられるようで、不在のために授与出来なかった人もいたようです。



帰りがけに、「ぜひお知り合いに宣伝してくださいw」とおっしゃっていたので、知り合いどころかブログで宣伝しちゃいますよ(`・ω・´)




まだあまり出回っていない珍しい御朱印のコレクターの方も、夕暮れの風景好きな方も!

ぜひ宮城県へおこしの際は大崎市の延喜式内社・子松神社へ!


神職の方の人柄もすごく良くて、素敵な神社でしたよ(´∀`)






■ 子松神社への地図



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◆ 神社の情報


子松神社     こまつじんじゃ


御祭神 : 建甕槌命

社格等 : 延喜式内社、村社

鎮座地 : 宮城県大崎市古川新田字鹿島西82