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布川熊野神社(福島県伊達市月舘町)

布川熊野神社。



福島県伊達市月舘町に鎮座。
御祭神は伊弉冉命(イザナギノミコト)、伊弉冉美命(イザナミノミコト)、事解男命(コトサカオノミコト)、速玉男命(ハヤタマオノミコト)。
社格は村社に列格。


南北朝時代の貞和三年(1347年)、南朝方の陸奥國の拠点であった霊仙城落城の際、北畠の家臣・松本主膳正彦右衛門が城の鎮守であった熊野・麓山両権現の御神宝を戴いて当地に落ち延び、両権現宮を祀ったというのが始まり。
また、一説には、上杉家の家臣により慶長二年(1597年)に創祀されたとも伝えられている。

その後、元和二年(1616年)に両社宮が再度造営されたという。

宝暦十年(1760年)、女神山からの野火失火によって近郷七ヶ村が類焼するという災害があったが、奇跡的に当社の本殿は類焼を免れた。
この際、『怪奇なる黒装束の者』により神社が守護されたのだという。
この黒装束の者、実は霊山石田高松の熊野神なのだという伝説が残されている。

明治の時代に入ってからは政府による一村一村社号制定の発布がされる。
これにより、旧布川村は熊野宮を村社と定めたため、麓山宮は小社として奉祀することとなったそうだ。
そのため、現在は麓山神社は境内社となっている。



さてさてさて。
こちらの熊野神社のある、月舘町。
実は小手姫の里として有名な町なんですね。

小手姫というと、出羽三山の開祖として有名な蜂子皇子の母君。

出羽三山の主峰が月山で、こちらは月舘町。
こういった符合というか繋がりって考えると楽しいですよね。



さて、そんなわけでこちらの熊野神社さん。
実は小手姫神社も境内にあります。





【 鳥居 】
石造りの明神鳥居。
扁額の装飾も素敵ですね。


【 鳥居付近の石灯籠 】
私がすごく好きな部類の灯籠。
この苔生した具合といい、三日月型といい、素敵ですよね。


【 参道 】
こちらが参道。
参道は石段になっているんですが、25段と47段。
合計72段を登るようになります。
で、途中にやや広いスペースがあるんですが、こちらには以前随神門があったんだとか。
しかし、大正二年に暴風雨によって倒壊してしまったそうです。残念。




【 境内社 】
石段を登ってすぐのところにある境内社。
麓山神社は熊野神社の旧本殿(文化二年造営)だそうですので、おそらく上の画像の左側のお社がそうなのかなぁと。




【 拝殿前の狛犬 】
やや面長な造形の狛犬。
鼻息荒らそうな印象を与える大きな鼻で、見るからに強そうですね。










【 拝殿 】
大正十三年に造営されたという拝殿。
御神紋は三つ巴






【 本殿 】
そしてこちらが御本殿。
石段を登ってきたせいか、山の中のお社という印象で、周囲の木々も立派です。






【 小手姫神社(遥拝殿) 】
こちらは熊野神社拝殿の左手にある小手姫神社の遥拝殿。
宮司さんのお話によると、熊野神社の旧拝殿を使用しているのだとか。

正面上部に兎と烏の装飾がありますが、これっていろいろと想像できて楽しいですよね。
昔は太陽に烏がいて、月に兎がいるという伝承から、『烏兎』というと日々とか年月という意味の言葉だったとか。
小手姫の子であります蜂子皇子が烏に導かれて出羽三山を開いて、その主峰が月山(兎年御縁年)だとか。

熊野神社の旧拝殿だということもあって、後者の可能性はほぼ無いんでしょうけど、想像する楽しさがそこにはあります。



さてさてさて。
そんなわけで無事お参りも済みまして、御朱印をお願いします。
参道右手の宮司さんのご自宅に伺って頂戴しました。



そして頂いた御朱印がこちら。
熊野神社のほかに、小手姫神社と墨書されています。

これはぜひとも隣のページに蜂子神社の御朱印を頂いて、実際には果たせなかった母子の再開を御朱印帳の上で成し遂げたいものですね。




◆ 神社への地図




◆神社の情報

布川熊野神社  くまのじんじゃ

御祭神 : 伊弉冉命、伊弉冉美命、事解男命、速玉男命
社格等 : 村社
鎮座地 : 福島県伊達市月舘町布川字村石2