二木島祭り
写真は2009年11月3日のものです。
三重県熊野市二木島町に千年余も伝わる二木島祭りです。
この祭りは「神武天皇軍の東征のおり、この付近で嵐に遭い遭難したとき、付近の村人が危険を押して舟を出し、救助した」ことに由来しています。
二木島湾のふたつの岬にある神社の名代として2艘の関舟が競漕をして豊漁を占うものです。
残念なことに新聞報道によれば、後継者難と資金難で今年以降の継続ができないようです。
一昨年、私が撮影の合間に土地の長老とお話をして聞いたところでは「若者は町に出て今では舟を漕ぐ人も確保できず近隣にお願いをして船を出している。」
「わしらの頃は、競漕も血反吐を吐くほどの激しいものだったがおとなしくなったものだ」と今回の継続困難を示唆するものでした。
さて、朝7時頃、二木島湾の深い入り江に軽快な太鼓の音がトトントントン。トトントントンと響き渡ってきます。
2艘の関舟の準備をする間も少年は太鼓を打ち続けます。
9時頃屈強の漕ぎ手40人ほどが2艘の関舟に乗って、岬の神社を目指します。
午後1次頃、神社を出た2艘の関舟はいよいよ競漕を始めます。
太鼓の音もトントントントンからドドドドドドドと力強く激しくなり、海の男が8丁櫓を漕ぎ、関舟は波を切って村人が待つ港に向かって競漕をします。
港では皆が出迎え、船上では女装した男の子が舞いを披露します。
因みに、一昨年の長老との会話で「子供は町中の宝」だと聞きましたが、すごくそのことを感じました。
お祭り
御柱祭
体調を崩してから毎日のブログにアップする写真は撮れなかったのですが
日にちが決まっているお祭りをテーマに写真を撮っていました。
昨年の一番の祭りは”諏訪大社御柱祭り”です。
7年に一度の勇壮な祭りです。
4月2日から4日の山出しで先ずは4月4日上社の”木落し”です。
3時間ほどの場所取りからが私のお祭りです。
やがて、木遣りが聞こえ、喇叭隊による吹奏がはじまります。
♪タータータター、タタタ、タータータター、タタタ、タータータタッター、タータタッター、
タータータタッタータ、タッタラタッタタタラタッタター♪と聞こえました。
ワクワクしてきます。
少しずつ、少しずつ、御柱は崖の上にせり出し、やがて斜面を滑り落ちてゆきます。
この一瞬のことに次まで1時間ほど待ちますがワクワク感が堪りません。
木落しの会場の前を中央線が通っており、特急電車は徐行して乗客にサービスを
していました。