
【義邦さんと4人の作品が並ぶ会場】

【結祈子さんの陶】





長和町長久保の櫻井義邦さん(67)は来月1日まで、自身と長女、故人の父と弟の合同作品展「Roots─3世代四人展─」を東御市和のカフェギャラリー「すみれ屋」で開いている。
展示作品は、義邦さんが描いた人物や静物などの油彩画。
父の義友さんが制作した七宝のアクセサリーや壁掛け時計。
弟の雅文さんが制作したテラコッタの像。
長女で東京在住の結祈子さん(28)が制作した陶の幻想的な生物。
合計約120点を並べ、展示や販売を行っている。
義友さんは、長久保宿で代々続く旅館を経営しながら、彫刻や七宝、絵画などの制作活動に取り組んでいた。
彫刻家の石井鶴三(1887─1973)の講習に参加するなど、熱心に芸術を学んでいたという。
また、地元で七宝などを教えていた。
2019年に94歳で逝去。
義邦さんは義友さんの長男で、父の影響で芸術に興味を持った。
上田高校を経て筑波大学芸術専門学群絵画専攻で学んだ。
卒業後は中学校の美術教諭として上小地域などで教鞭を執った。
雅文さんは、義友さんの次男で、同高を経て同大学修士課程彫刻専攻卒。
その後、高校教諭や北海道教育大学の准教授として活躍。
県外に住みながらも、長野県展に出展を続け、同展50周年記念賞などを受賞している。
2000年に40歳で亡くなった。
作品は、義邦さんが弟の死後に長久保宿に建てた収蔵館「テラコッタ館」に保管されている。
結祈子さんは、愛知県立芸術大学修士課程彫刻専攻卒。卒業後も作家活動を続け、個展やグループ展などを開いている。
直近では、6月3日から9日まで東京渋谷で開かれるグループ展「異形のヴンダーカンマー・13名のアーティストによる驚異の部屋」に出展する。
義邦さんは今回、人目に触れる機会が少ない父や弟の作品も含めた合同展を初めて計画。
「父の影響もあり、それぞれ芸術の道に進んだが、4人ともジャンルが異なる。自宅にはたくさんの作品が眠っており、見てもらえればと思った」と話していた。
営業時間は、午前10時から午後4時(最終日3時)。
(電話)0268・64・0013(すみれ屋)