子どもの足の皮めくれ、これって水虫?  | 神戸市西区、いでい皮ふ科のブログ

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神戸市西区でいでい皮ふ科を開院して18年目に入りました。皮膚科のこと、その他諸々書いていきたいと思います。

こんにちは。ナースAです。

今日は皮膚科のお話です。

 

 

春~夏の季節の変わり目頃から、お子さまの指や手のひら、足の裏に小さな水ぶくれや皮膚のめくれなどができ、「これって水虫?」と心配で受診される方が多くなります。

 

水虫薬を使っても良くならない、反対に悪くなったという場合もあります。

実は、ほとんどのお子さまは水虫ではなく、「汗疱」という皮膚疾患である事が多いのです。

 

 

原因ははっきりしていませんが、寒暖差の大きい時に多く、手足に汗をよくかくお子さまはなりやすいようです。

 

秋になると症状が軽くなるのも特徴です。

 

 

汗疱以外に発赤疹や強い痒みを伴う場合は、汗疱型皮膚炎(異汗性湿疹)と呼ばれます。

 

 

 

汗疱の対処方法

  • 汗をかいたままにせず洗い流す
  •  濡れたままにせず、指の間もしっかり拭いて乾燥させる。
  • めくれてきた皮膚をむしらない。

これらを続けていると、通常は2~3週間で水ぶくれは吸収され古い皮が剥がれ落ちて、1~2ヶ月で自然治癒する事が多いです。

 

強い痒みを伴う場合は、塗り薬が必要ですから受診してください。

 

 

 

さて、汗疱によく似た間違いやすい疾患があります。

 

水虫(白癬)・接触皮膚炎・掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)などです。

見ただけでは見分けがつかない事もあるので、当院では、顕微鏡で確認しています。

 

痒みがないからと言って放置していると、お子さまでも水虫だったという事もあります。

 

治りにくい水ぶくれや皮膚のめくれがある時は、是非受診して下さい。