保湿剤の選び方(Part.1) | 神戸市西区、いでい皮ふ科のブログ

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神戸市西区でいでい皮ふ科を開院して18年目に入りました。皮膚科のこと、その他諸々書いていきたいと思います。

こんにちは。ナースAです。ニコニコ

今日は保湿剤のお話です。

 

この時期当院では、「治療薬だけで無く保湿剤も多めに処方して下さい」と言うお声をよく聞きます。

 

医院では医療用医薬品での保湿剤ですが、ドラッグストアなどには、市販薬・医療部外品・化粧品として様々なたくさんの保湿剤があります。

 

保湿剤の種類には大きく分けて『エモリエントとモイスチャライザー』の2種類があります。

今回は、エモリエントについて少しご紹介します。

 

エモリエントは、油性成分を配合し膜を張って皮膚から水分が抜けるのを抑え潤いをキープ

する保湿剤です。

 

 

【白色ワセリン・プロペト・サンホワイト・オリーブ油・つばき油・スクワラン】などがあります。

 

《長所》

不純物が少ないので、刺激が少なく、かぶれにくいので色々な所に使える。

・肌荒れの強いところ

・目や口の周りなど粘膜に近いところ

・保護作用に優れてる

・おむつかぶれの予防

・水に流れにくいので保湿力が長持ちする

 

 

《短所》

・ベタつき感がある

・伸びが悪く広範囲に塗るのに向いていない

・熱がこもって痒みが強くなることがあるので、塗る量・時間・季節などに注意が必要

 

などの特徴があります。

 

次回はモイスチャライザーについてご紹介します。