idealistはrealist -5ページ目

何か

「何かを手に入れるってことは何かを失うってことだ。」
ボブが僕に言った。
「わかってるよ。でも、僕は何も失いたくない。」
僕にはそう言うことしかできなかった。
何も失わないわけにはいかない。
そんなことはずっと前からわかっていた。
それでも、この世界のどんな些細なものも零れ落ちないように受け止めようとしてきた。
本当に大事なものが落ちていくのを黙って横目で見ながら、すべてに手を伸ばしてきた。
「もう全部捨てちまえよ。」
ボブがまた言う。
「捨ててみたところで失ったものはもう戻らない。それにそれはそんなに簡単なことではないよ。」
僕は応える。
「最初は誰だってそうさ。初めからうまくできるヤツなんていない。でもやろうとしないヤツはいつまでたってもできないままだ。失敗を恐れるな。」
ボブの言葉が少し力強くなる。
「ボブ、失敗を恐れないって一体どうすればいいんだい?僕はずっと自分に言い聞かせてきたんだ、失敗を恐れるなってね。」
ボブは少し困った顔をして、僕を見た後こう言った。
「さあね、そんなこと考えたこともなかったよ。でも答えを探してるうちは前になんて進めない。ただ何かをするんだ、君が信じる何かを。」

決めた

僕に才能があるなら、この場所に留まることなんてないんだろう。
たとえ、一日を無益に寝て過ごしたとしても、ある日、僕の目が見開き体が自然に動き、世界を変えていく。
なんだ、かんたんじゃないか。

自然に生きればいいんだ。
そして、今日と変わらない明日を生きればいい。
世界も自分も変わらない。

世界はどんどん変わっていく。
僕を少しずつ追い込んでいく。
どうしようもないくらい追い詰められたなら、僕は逃げ出すのだろうか。
全部投げ出して、世界の果てを求めるのだろうか。

意思って何。
意志なのか。
僕はどこへ行きたいのだろう。
もがいてもがいて、でも結局、前がどっちなのかさえわからない。
わからない。
わからない。

恐れちゃいけない。
自信を持つんだ。
でも、恐れないってどうすればいいんだろう。
自信を持つっていったいどういうことなんだろう。
僕には、きっと恐れないという行動も、自信を持つっていう行動も具体的にはどうすればいいのか、全くわかっていないんだ。

何をすればいい。
朝早く起きる。
朝ごはんを食べる。
新聞を片付ける。
ごみを捨てる。
授業に出る。
学校に行く。
あいさつをする。

あぁ、そういえばお好み焼きが食べたい。

一日に一度、どうすればいい。
何が僕を自信を持った自分に変えてくれる。
一日に一度、必ず、日記を書く。

これだけは必ずやる。
たとえ、どんなにつらいことがあっても、どんなに疲れていても、一日を振り返り、次の一日のために日記を書く。
待ってろ、明日の僕、今届けに行くよ。

restart

僕に何ができるだろう。

いろいろ大変な日々が終わり、今日はほんの少しだけゆっくりさせてもらうことにした。
短い間だったけど、いろんな人に出会い、いろんな経験をさせてもらった。
がんばったと思うこともあるし、全然だめだって思ってしまうこともたくさんある。
僕は今日も変わらずに生きている。

今日の空と昨日の空はやっぱり一緒だし、僕の目に映る世界だって色を変えたりはしない。

ただいろんな人に感謝したいんだ。
父にも母にも僕を支えてくれたすべての人にありがとう。
見えない遠くで迷惑をかけてしまったけれど、あたたかく見守ってくれた人たちにもありがとう。

僕の今日はみんなのおかげだ。

人に自慢できるような輝かしい毎日ではないけれど、僕の精一杯を。
今の僕にできることを。
僕にできることを。