夫の書く小説の更新頻度はとても高いものでした。
メッセージを送ればすぐに返信があり、
電話を鳴らせば必ず声が聞ける。
どんな仕事をすればこんな生活ができるのか。
この疑問が生まれたことが、
わたしが夫の過去を知るきっかけとなりました。
この時の夫は、
仮釈放中でした。
仮釈期間は県境をまたぐことは許されません。
わたしはわたしで、パニック障害による
乗り物恐怖があり移動は不可能でした。
わたし達は定められた約束ごとをやぶります。
仕方なく小さな嘘をつくんだと
だまっていれば問題ないだろうと
わたしはそう思っていました。
けれど夫はこの時、意外な行動に出ます。
「保護司に本当のことを話したよ」
小さな嘘も、もうつきたくないと言いました。
だからといって県境を越えていいよ
という事にはなりませんが、
この時、保護司からは交換条件が出されました。
治験を受ける事。
詳しくは分かりませんが、
この条件をのむ事で目をつぶると言うのです。
この保護司については
こうした交換条件がわりとあると聞きました。
保護司の仕事がどういうものであるか、
とりまく環境や人付き合い、そして性格など、
保護司もひとりひとり違う個性を持っているのは
当たり前だと思います。
けれど、その出会いたったひとつが
ただのひとりの男性のこれからに左右するのです。
どんな治験であれ、
わたし達が会うためには
その条件をのむしかありませんでした。
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なんと、今日は
会うところまでお話が進みませんでした。
語る語る詐欺ですね。
少しずつ記録していこうと思いますので、
ゆっくりのんびり
お付き合いいただければ幸いです。
現在時刻は0:51です。
日勤を終えてクタクタの夫は
わたしより先に眠りにつきました。
やはり、口元はぽっかりですが、
良い夢を見ているのか
時おり声を出して笑っています。